招待講演

 聞いたことの無い国際会議から招待講演の依頼が届く。最初「おお、俺にもついに」と舞い上がり、次に「なりすましのイタズラメールでは?」と疑った。それくらい私には招待講演の経験は少ない。公式サイトを見たら一応複数のワークショップを含む中規模の学会のようだが、運営委員や決定済み招待講演者のリストに知っている名前がほとんどない。依頼メールの文面には「招待講演者に旅費支出や参加費減額などの処遇はできません」とあるので、なんとなく察した。自腹を切ってでも招待講演の実績が欲しい人に、気軽にそういう機会を提供してくれる催しなのかも。どのくらいの人数に声をかけているのかは不明だけど。
 だとしたらあまりハイレベルな会議ではないのかもしれないけれど、私もその種の実績が欲しい人であるのは間違いないし、行く予定の MRS fall meeting と時期や場所がたまたま近いので1回の出張で済む(これ重要)という巡り合わせもあり、有り難くお受けすることにする。ウェブサイトの招待講演者リストに私の名が載ったら、イタズラではなかったことになる。さて。
 (追記:いったん受理し、私の名が招待講演者リストに載ったものの、当方の旅費の工面がつかず、結局取り消した。)