日常 (8/17 - 8/31)

8/17 (木) 曇一時雨、17〜27℃
 KKS にて昨日の測定の続き。もっともらしいデータが得られてとりあえず目標達成。職場へ移動。製膜1回。ターゲット交換。円形ターゲット用のホルダーに矩形ターゲットを取り付ける治具が必要になり、SUS 0.3t 板を金切りハサミとドリルでちょこちょこ加工して作る。仕事とはこういう細かい1歩の積み重ねであるな。21 時頃退勤。
 FreeCAD を職場の共用 Windows PC にインストール。自分の MacBook Air にインストールしたバージョンでいくつか実現できない機能があった(と思った)ため。だが後で、設定さえいじれば自分のやつも普通に機能することが判明。もう少し調べて、必要がなければ職場のは消そう。

8/18 (金) 雨→曇→晴
 製膜1回。KKS へ移動して XRD。夕食して帰宅。きびきび動けば製膜2回と XRD を1日でできたな。

8/19 (土) 晴、11〜22℃
 中央図書館へ。1冊返し、1冊借りる。職場へ。査読レポート準備。共用 PC に入れた FreeCAD で自分のマシンと同じ作業をしてみる。やはりこちらでしかできないことがある。簡単な FEM 計算を一応最後まで完了できた。だが FEM ソフトとしては機能が少ない模様。
 ツイッター上で他の人が上げていた戦後間もない頃の東京区分地図の年代判定と、戦前の絵はがきに描かれた新宿駅玄関の場所特定に参加した。面白かった。

8/20 (日) 晴、9〜24℃
 外出せず。査読レポート2件(1件提出、1件準備)。提出したのは改稿版への査読だからあまり労力はかかっていないが、書きにくかった。なぜなら前稿への自分のコメントが間違っていたから。初めて査読コメントで「間違ってましたすみません」と謝罪。嗚呼。

8/21 (月) 快晴、14〜29℃
 物を取りに職場に寄ったのち KKS へ。8/4 の続きの特殊 XRD 測定。謎のトラブル続出。自力で復旧できず、電話でリーダーを呼び出して助けてもらう。明日も続きをやるがトラブルの原因と思われる要素をできるだけ排除しなければ。昼・夕食をそこで摂って退勤。Petite Arche で買物して帰る。疲れた…。
 査読依頼が来る。今回は論文ではなく、競争的資金の応募書類(人生初)。忙しいけど引き受けない手はない。
 秋にある2件のイベントが危うくバッティングするかと思われたが、主宰者にスケジュール調整をお願いして事なきを得た。安堵した。

8/22 (火) 晴、14〜32℃、トゥールでの今年最後の真夏日(多分)
 KKS で昨日の続き。相変わらずトラブルが続いて泣きたくなったが、ようやく解決策を見つけた。ただし完全にではない。不具合が残ったらイヤだな。実験結果も、前半はリズナブルだが後半は期待はずれで、モヤモヤとしつつ終了。昼食して職場へ。ターゲットステージを業者に修理に出す計画のため、A1判の設計図を4分割してスキャナで取り込んで PowerPoint 上で合成したり、日本語の部分を英訳するお仕事。
 これから明日締切りの査読をせねば。いかにもD論の焼き直し感満載の冗長な原稿。どう判定するべきか悩んでいる。こう査読や外部審査の仕事が続くと、自分の晩年は審査員という肩書きを纏っているような気がしてきた。近江俊郎みたいに。(ギャラをもらえない仕事は肩書きとは言わないが)

8/23 (水) 曇→晴、18〜27℃
 午前、査読レポート書き。8割方できたところで職場へ。製膜1回。チャンバーの外から見たら良い感じだったが、取り出したらダメダメだった。先は長い。
 夜、査読レポートを仕上げて投稿。571 語になった。

8/24 (木) 曇→晴、14〜27℃
 住宅保険会社に赴いて今年の支払いの証明書を発行してもらい、それを不動産屋に提出する。出勤。試料加熱テスト1回。昨日の結果と合わせて興味深い知見が得られた(最終目標まではまだ遠いけど)。来月の学会のスライドの構成を考え、作成を始める。夕食はパスタ屋で。
 一時帰国まであと8日、やるべきことは山積みだが、夕食後はいつも横になって怠惰に過ごしてしまう。夜の時間帯まで生活リズムを形成できれば活発度が1段上がるだろうに。

8/25 (金) 晴
 リーダーと討論の末、新しい案を思いついてそれを試すため製膜1回。うまくいったようだ、よかったよかった。KKS へ赴いて XRD 測定と基板受け取り。夕食したのち久々に職場に戻って、2時間半ほど FEM をやる。FlexPDE7 のお試し版を共用 PC に入れてみた。無事動いたけど、使い方は期待したほどユーザーフレンドリーではなく、FreeFEM++ とあまり変わらないな。
 論文Bの査読結果が来る。Major revision。リジェクトは食らわなかったのでホッとした(これまで3つの論文誌でリジェクトされているので)。やはり化学界と物理界は何か空気が違うね。ただ今回も大量のコメントをいただいた。1ヶ月以内に改稿・再投稿せねばならない。辛いけど、受理を勝ち取るまでは諦めるわけにいかない。

8/26 (土) 快晴、15〜31℃、また真夏日。予報では火曜まで。
 昼頃から外出。Atlantes で買物したのち職場へ。FreeCAD を使った FEM 計算。機能は低いなりにどこまでできるかやってみようと。だいぶ慣れて、いろいろ実用的な知見も得た。実のある時間であった。願わくば同じ計算を FreeFEM++ でできることを(こちらのほうが定量的議論を可能にするので)。

 『I.C.U.』(タイム涼介、2014年)読了。本誌では飛び飛びにしか読んでおらず、『アベックパンチ』の主要人物に似たキャラ達と「セルンからメール来てねーかな」といった断片的な台詞しか印象に残っていなかったのだが、続けて読むと面白かった。除霊を生業とする3名のチームの話だが、その1人が物理学者で、霊現象の背景を先端科学をベースに理解しようとするところが従来のオカルトものと一線を画している。

8/27 (日) 晴、19〜33℃
 外出せず。ビームマンガ実況(第 11 回)視聴。ビーム漫画家が監督もしくは原作に関わった映画・映像作品特集。短編映画をまるまる見せたりするため通常より長い4時間。マンガと離れた題材とはいえ、いろいろ興味深かった。タイム涼介氏が 50 分ほどの映画を 20 万円(機材費除く)で作ったという話が印象的。僕が 8ミリ映画をやっていた 30 数年前はフィルム代・現像代が最大の出費項目だったが、今は記録媒体のコストは桁違いに下がって編集も簡単、画質も向上した比べ物にならないくらい良い時代。「男の子で映画を撮りたいと思わない人はいないんじゃないか」という出演者の感想にうなずく(根拠はないが)。今僕が何か撮るとしたら何を撮るだろう。さてうすうす危惧していたが、マンガ実況は次回で第一シーズン終了とのこと。放送中にも「ネタ切れ」「出てくれる漫画家が少ない」との本音が漏れ聴こえた。やむを得ないと思う。だいたい片手間に毎月3時間の番組を作るのは大変だ。とりあえず本誌の発行は続くようなので何より。

8/28 (月) 快晴、21〜34℃
 共同研究先とメールで次回訪問日程の相談。共著論文の改稿原稿にコメント。これまでの作業内容をまとめて明日の製膜の準備。帰宅後、学会スライドをちまちま作成。半分くらいできたかな。もっとも計算は途中で、これが終わらないと完成とは言えない。

8/29 (火) 快晴、18〜37℃、今度こそ真夏日の最終日。明日は最高 24 ℃らしい。
 製膜1回、基板加熱テスト1回。KKS へ赴いて XRD。早く終わったので Petite Arche で少し買物とクリーニングの受け取りをして帰り、家で夕食。学会スライド作成。
 北朝鮮が北海道上空を横切るミサイルを発射。France2 のニュースでもトップで扱われた。でも北朝鮮ミサイルが日本を横切るのは5回目という話なのに、今回はなぜこんなに騒がれるのか少し不思議だ。

8/30 (水)
 製膜(1号機で1回、2号機で1回)。KKS に移動して XRD。

8/31 (木)
 KKS で XRD(昨日の続き)とプチ製膜。職場へ移動して電気測定。故障しているサイリスタレギュレータの取り外し。