3D drawing

 今どきの工学系研究者が書く論文の模式図には光沢や陰影のついた高精度でリアルな CG が使われる場合が多く、僕はそれを横目で見ながら「どうせ IllustratorSolidWorks みたいな高価なソフトが必要なんだろう、自分はカネがなくても手持ちの手段でなんとかしてやる」という反骨精神で、昨年あたりから PowerPointPhotoshop でまがいなりにも陰影のついた図を作っている。でも昨日、共同研究先とのメールで「論文用の模式図を何で描いているか」という話題になり、改めて自分の方法はあまりスマートではないなと思った。たまたまここ1週間で数値計算に慣れてきたのと、フリーの FEM ソフトがあるのだからフリーの 3D 描画ソフトもあるのではないかとひらめいたことで、お絵描きのスキルを磨く意欲がわいてきた(目先の仕事から逃避しているのかも)。比較検討の結果 Blender というフリーソフトをインストール。かなり多機能なソフトで、使いこなせば商業作品に負けないクオリティの 3D アニメも作れてしまうという(作る予定はないけど)。入門サイトを教科書にして夜までそれの練習をしていた。まだ齧ったばかりだが、非常に楽しい。人生の新たな扉を開いてしまったかな。ぜひとも次の論文から作図に使おう。