経験則

 「論文A」を投稿しました。投稿原稿には編集部側で通し番号が割り振られて、それを見ると本稿は 2012 年にこの論文誌に投稿された約 16500 番目の原稿であることがわかる。一方、同誌が誌面に掲載する論文の数は1号に約百報。それが毎週発行される。今年すでに 11 ヶ月が経過しているので既に 48 号ほど出たわけだな。以上より大雑把に、投稿原稿のうちの何報に1報が誌面に載るかという競争率を算出すると
 16500 / (100 x 48) ~ 3.4 倍
となる。狭き門なのは間違いない。

 ところで論文誌の指標にインパクトファクタ (IF) がある。一般に IF が高い雑誌ほどレベルが高いとされ、投稿者もこぞってそういう雑誌に投稿しようとする。だから IF と競争率は相関があると思われる。この雑誌の IF を見てみたら約 3.8 とのこと。偶然かもしれないけど競争率に近い数字だった。というわけで「IF と競争率はほぼ同程度」という経験則を提案してみる。IF が10 の雑誌の競争率はきっと 10 倍程度だろうというわけだ。まあ IF が1より小さい雑誌が「どんな論文も載せる」などという方針を取るわけではないからズレはあります。