丸鶏粉砕スープ

 時々、スーパーで売っている丸鶏を鍋で煮てスープを作って、3日間くらい食べ続ける、というのをやっている。食べ切るまでは毎日火を通す。ある日、このスープの後味が、日本で親しんだ「天下一品らーめん」のこってり白濁ドロドロスープの食後感に近いことに気付いた。あれは鶏がベースだったのかと今更ながら認識。
 そこで天一のスープについてネットで調べる。正体は結局わからないが、あのスープを再現しようと努力した人々の手記を総合すると以下のようなことが見えてきた。「鶏ガラと鶏皮(と鶏肉?)が主材料。野菜はなし」「第一段階の調理には圧力鍋が便利」「白濁スープを得るには脂と出汁が分離しているスープを強火で熱して乳化させる」そして「出がらしをフードミルでペースト状に粉砕して混ぜればドロッとした食感が得られる」。そういえば自分のスープも、残り少なくなったところを強火で熱したら白濁し、そういう時に天一スープに似た風味が現れた気がする。なるほど、僕も無意識にスープの乳化をやっていたのか。

 かねがね自分の食事にはカルシウム分が足りないと懸念していた。出がらし(=ガラ+肉の滓)を粉砕したのを食すのは栄養的にも良さそうだ。そんなわけでどうしてもこの天一風スープを作ってみたくなって、圧力鍋とフードミルを一気に購入した。事前にネットの圧力鍋掲示板等に目を通してみる。いろんな料理が手早くできそうだし、被災地では燃料の節約に威力を発揮するという記述もあって有用性を再認識。今まで人から勧められても導入を控えてきたけど、今後は新しい世界が広がるかな?
 作ったスープの感想。天一と同じとは言えないけれど近い所までは来たと思う。出がらしペーストを入れなかったらここまで近くならなかっただろう。あと、食べた後の食器を洗うのに洗剤が要らなかったのが意外。これも乳化作用のおかげか。