FB で見た、酷すぎると評判しきりの内閣人事局の看板(写真・右)。字は人を表すと言うが、他人からの意見や忠告を突っぱねて、意思疎通を軽んじて生きてきた人が書いた字という感じを受ける。僕も人のことは言えないけど。そんなわけで、この文字が揮毫されたプロセスを調べてみた。省庁には初代トップが看板を揮毫する伝統があるとのことで、この書は稲田朋美氏の手によるもの。稲田氏公式ブログによるとお手本を真似て書いたそうなので、師の手本とどのくらい違うのか気になって、同エントリー掲載の写真から拡大してみた。生徒の模写(写真・中)が下手なのは間違いないが、先生のお手本(同・左)も素人が真似するには難しいものだったようだ。
 それにしても、上海の町並みで目にした美しい漢字看板の数々からは「書」に対する中国国民の愛着と誇りが感じられたが、翻って日本政府の漢字愛の無さはどうだ。中国人に笑われちゃいますよ。あっ、まさか安倍内閣は仮想敵国・中国の文化を侮辱するためわざと政府機関の看板の漢字をメチャクチャに書いているわけではあるまいな。