参議院選挙の在外投票(同時進行ドキュメント)

6/20
 大使館から参院選在外選挙のお知らせメールが届いた。公示は 6/22、投開票は 7/10 になる。郵便で投票する場合、まず投票用紙請求書を在外選挙人証(前回の衆院選の前に取得済み)と一緒に日本の選管に送り、選管から投票用紙が届いたら、記入して再び選管に投開票日までに届くように送る。つまり 20 日間で日本と1往復半の封書のやりとりをせねばならない。(今日手引き書を確認したら、投票用紙の請求はいくら早く行なってもいいそうだ。次からは公示を待たずに請求しよう。)速達を使えば間に合うのだろうとは思うが。パリへ出向くのとどちらがいいかな。早くネット投票を可能にして下さい、お願い。

 (追記:日本の国政選挙では無記名投票の原則があるので、悪用を避けるためネット投票は無理なのだ、と友人から教示をもらった。せっかくマイナンバーカードなるものを導入したのにね。ていうかマイナンバーカードこそ悪用されやすい最たるものではないか。)

6/21
 前回(2014 年末)はついでの用があったのでパリの大使館に投票に行ったが、今回はめんどくさいし、別の方法も試してみたいので、郵便投票を選ぶ。早速郵便局へ赴いて追跡郵便(4.45 ユーロ)で日本宛の封書を発送。ただ、過去に日本宛に出した追跡郵便は 10 日かかることもあったので、20 日間に1往復半のやりとりを終えられるか不安だ。もっと早く到着するオプションは無いかと局員に聞いてみたが、58 ユーロかかるというので断念。ちなみに日本からフランスへの郵便は経験上ずっと速い。もしかしたら僕が宛先を(JAPON 以外は)日本語で書くせいでいつも仏国内で手間取るのかもしれないと思い、今回は一応ローマ字でも宛名書きしておいた。

6/23
 本日付で、封書がフランスを出たとのこと。早い! やはり宛名をローマ字で書かないと余計な時間がかかるのかな?

6/28
 5日前に国を出たあとの追加情報が無い。日本に着いていないとしたら少し変だ。もしかして「PAR AVION」と書かなかったために船便になってしまったのか? でも取扱局が Roissy となっているから航空便っぽい…。ちなみに日本の郵便局のサイトでもフランスで発行された追跡番号で追跡できるのを知った(昔はできなかったと思う)。
 (追記:仏郵便サイトの追跡情報をよく見たら「場所:日本」とあるので、日本には着いている模様。着いてなかったら日本の郵便サイトにも載らないか。(追追記:フランスの郵便局が受け付けた瞬間に日本のサイトにも載るようだ))

6/30

 相変わらず仏でも日でも郵便のサイトでは僕の封書が先方の金沢市選管に着いたかどうかがわからず、不安な日々を送っていたところ、今日、自室に投票用紙が届いた! 無事投票できそうでまずは良かったヨー。ちなみに EMS で 26 日にむこうを出ている(ということは 21 日に出した封書は遅くとも 5 日間以内に届いたのだ)。EMS 送料 2200 円は先方持ち。ありがたや。これ1つとっても、在外投票って国だか自治体だかの負担が結構大きいんだね。そして僕に届いた EMS 封筒や返信用封筒などの宛名がすべて手書きであった。金沢市選管で担当する郵便在外投票の数は多くはないことが察せられる。在外選挙人名簿の推定登録率は 10 %弱、投票率は 20 %前後とのことで、つまり成人の在留邦人のうち 2 % しか投票をしていない状況らしい。もしこれが 50 % まで上がりでもしたら、行政にとって莫大な出費になるのだろうということはわかった。だからこそネット投票を!

7/1
 投票した。候補者名を記した用紙をそれぞれ、まず小さい内封筒に入れて封をして、次に少し大きい外封筒に入れて封をする。選挙区と比例区のぶんの2通の外封筒を、最後に大きい返信用封筒に入れる。出勤前に郵便局に寄って金沢市選管宛に発送。今回は書留 recommandé を選んだ。8.30 ユーロ。相手先はこれを受け取った時にカードにサインをして、そのカードが僕の手元に戻って来ることになる。これで到着した日も後からわかるはずだ。9日間以内に着くことを祈る。
 一つ凡ミスをしてしまった。ぼーっとしていて、1枚の投票用紙を内封筒に入れずにいきなり外封筒に入れて封をしてしまった。すぐ気付いてこじ開けたけど、封の部分がヨレヨレになった。投票の手引きに「いったん閉じた封を開けますと無効となりますので、十分お気をつけください」と記してある。選管に気付かれるかなあ。その後内封筒はきちんと封したから不正の可能性はない、と判断してくれないかなあ。この票が有効となるか無効となるか、知る術は僕にはない。

7/7 夜(日本時間 7/8 早朝)

 7/2 にフランス側の国際交換局に到着したという情報が入ってから、何日か動きが無く、ひょっとしたら間に合わないのでは?とまたもや心配になっていたが、今、日本側の郵便のサイトを見たら、ようやく日本に着いたことがわかった。フランスの交換局で4日も足止めを食っていた。宛名をアルファベットで書けばよいというものではないようだ。まあ日本に着けばもう安心…と思ったがしかし、
外国からの郵便物が日本の国際郵便交換局に到着後、配達にかかるまでの日数を見ると、配達にかかるまであと2日を要すると。つまり 10 日に川崎の交換局を出るということか。やはり 10 日に金沢に着くかどうかは非常に危ないじゃん。郵便局が在外投票ということで格別に早い処理をしてくれないものだろうか。

7/8 12:23(以下、日本時間)
 通関手続きを経て、国際交換局から発送されたとのこと。頑張れー!(マラソンの沿道の観衆の気分で)

7/9 12:33
 金沢中央郵便局に到着。

7/9 16:34
 お届け済み。なんとか制限時間1日前にゴール。やりました!
 投票用紙発送から到着まで8日かかった。これまでに仏から日に追跡郵便を送った経験からして、これくらい日数がかかるほうが普通だ。最初に投票用紙請求書を送った時に5日間以内に届いたのが例外的に早かったのだ。
 今後郵便で投票するなら、公示日には選管の手元に請求書が届いているようにしなければならない。公示が出てから請求書を発送したのでは間に合わない危険性が高い。速達(58 ユーロ)を使う手もあるけど。もっと安くて速い郵便のプランがないかどうかは調査中。(おわり)