Eurovision Song Contest 2016

 ユーロビジョンソングコンテストの決勝戦の中継を見た(5/14)。会場はスウェーデン。3年前もそうだったな。各国からの得点集計の時に Yohio というスウェーデン人の少年が「ヨーロッパの皆様、こんばんは〜」と日本語で呼びかけた時だった。昨日のことのようだ。
 今年は2年前のフランス代表 TWIN TWIN のようなバカ枠や面白枠と言うべき出場者は見られなかった。しいていえばキモノ風コスチュームを纏って「マンガ娘」と呼ばれていたドイツ代表がそうかな。それと別に1人、山口小夜子っぽいビジュアルのアジア系の女性が出ていた。オーストラリア代表で、生まれは韓国とのこと。ユーロビジョンの出場資格がオセアニアにまで広がっていることに今更ながら驚いた。

 ラストでいつもどおり各国からの得点報告の中継。結果、オーストラリアの韓国娘が断トツだった。おお!と思ったがどうもこれで終わりではないようだ。今年からプロ審査員と視聴者投票の合計点数で優勝を決める方式になったんだね。そして各国からの中継で伝えられたのは各国のプロ審査員の点数。その後に視聴者票が加算されて、総合優勝は大逆転でウクライナに決定。
 それにしても審査員票と視聴者票の不一致が目立つ。で、グラフ化してみた。審査員票がビリでも視聴者票では3位にランクされたポーランドなど、やはり非常にばらついている。ロシアが、視聴者票で1位だったのに審査員票が振わず、総合3位に落とされたことに憤っているとも報道されている。

 ユーロビジョンに限らず、プロ審査員と一般人とでは観点が違うので評価が乖離するのは当然とも言える。だからキネ旬ベストテンではメインと別に読者選出ベストテンも発表している。むしろ別モノの2つを混ぜたことが今回の特徴か。混ぜるならその比率(今回は50:50)をどう決めるかも悩ましい課題なのだろう。
 ただ、これまでずっと視聴者投票のみで運営されてきたのに今年から審査員を加えることにした背景には、運営委員会が順位を操作しようとした可能性も否定できない。例年通り各国から中継で報告される結果が、じつは視聴者票ではなく審査員票だったのにもオヤと思った。50:50とはいえ、審査員票に権威や説得力を与えようという意図かな?


 優勝候補と目されていたフランス代表曲。まあ優勝するしないはともかく、いい曲だとは思う。