日常 (1/7 - 1/31)

1/7 (木) 
 出勤。今後の仕事計画。2月の出張の TGV と仙台の宿を押さえる。製膜用の基板を準備。
 Atlantes で買い出し。夕食に丸鶏スープを作る。

1/8 (金) 
 今日の製膜で使うシャドウマスク等の準備。昼は Liberte に足を延ばしてケバブセットを食す。15 時半頃に KKS 着。共同研究者L氏と今後の研究用の材料調達について打ち合わせ。その後1時間半ほど PVD で製膜。現在2台の装置に入っている6種類の金属ターゲットをすべて使うことにした。

1/9 (土)
 旅行の荷物を整理し、自室のデスクの上にスペースを作る。床を掃除。洗濯。夕方、Petite Arche に買い出し。牛肉とワインを買ってきたけれども食べずに 19 時頃から寝てしまう。

1/10 (日) 雨→曇、7〜9℃
 途中 0 時頃に目が覚めるも合計 10 時間程寝る。時差ボケは平日はなんとかやり過ごせても気を抜くと噴出してしまうな。
 雨のせいもあり1歩も外出せず。毎年恒例(ただし最近数年サボっている)、旧年の自分周辺と世の中の出来事を年表にまとめる作業。
 喉はほぼ正常に戻ったようだ。

1/11 (月) 雨
 スプレー製膜2回。

1/12 (火) 曇
 同僚A、Nと小ミーティング。年間活動状況の報告書を書く。

1/13 (水) 晴、2〜7℃
 膜の熱処理。スプレー製膜1回。
 夕食はパスタ屋へ。

1/14 (木) 晴 → 雨、4〜7℃
 スプレー製膜2回。

1/15 (金) 晴/曇/雨、0〜5℃、寒い寒い
 熱処理2回。1回は真空チャンバー内、もう1回は先日買った管状炉内(初)で。
 先日やった査読2件についてそれぞれ審査結果が通知される。僕以外の査読者の意見が読めるので面白い。全く同じ意見を付けて同じ参考文献を紹介したケースがあるかと思えば、全く違う意見を述べているケースもあり。やはり査読者が複数いるシステムが望ましい(査読者が期限を守る限り)。

1/16 (土) 晴
 朝8時頃に職場へ赴いて管状炉のガスを止める。帰ってうだうだと過ごす。午後 Petite Arche に買い物。夕食しつつ DVD『刑事コロンボ バイル D-3 の壁』観る。

1/17 (日) 晴、-2〜5℃
 外出せず。仕事するつもりだったがやる気が出ず。1〜3月に時間を割くテーマは正直自分にとってあまり motivation が上がらないもので。ついネットでピースのイロモネアネタを観まくったり BD を読んだり。
 Mathilde Domecq "Paola Crusoé Tome:3" 読了。

1/18 (月) 雪、1〜2℃、東京でも雪だったようだが当地でも。シンクロしている。
 職場で準備して、昼から KKS へ移動。プロジェクトの内輪ミーティング。珍しく電池の専門家の同僚Dが同席してくれる。方向性を見失っていたところへ、あまり全体像は気にせずこれとこれをやるようにという具体的指示が与えられた。迷いは無くなったがいよいよ力を注がねばならない。共同研究者Lから研究用基板を受け取る。いろいろなネタに使えそうな特殊基板。夕食も KKS で摂って帰る。

1/19 (火) 曇、0〜4℃
 職場で明日の下準備等。昼過ぎから KKS へ移動して XRD 測定。目覚ましい結果は無し。夕食もそこで摂って帰る。太りつつある。

 SMAP が生放送で「謝罪」。公開処刑だ、との感想がネットで飛び交っている。ジャニーズ事務所の暗部については遠い昔に北公次の暴露本で話題になったのを忘れたことはなかったが、従来のアイドルの枠を超えた SMAP の大活躍を目にしている間だけは、その闇のことはちょっと頭の隅へ押しやることができたものだった。今日を境に SMAP にも暗いイメージがつきまとうのは避けられないだろう。思えば草なぎ君の「ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて…」という一言が世間をここまでどよめかせた。闇が伝わるように周到に計算した台詞だとしたら凄いな。

1/20 (水) 曇、寒い
 午前、参画しているプロジェクトMの初会合。スライドを準備して喋る。前夜3時頃までスライドを作り、床についても頭が働いてあまり眠れなかったが、ミーティングの最中はほぼ内輪なのでわりとダラダラと。
 午後、査読(改訂原稿)レポートを送信。同僚J&Bとスパッタ銃装着の作業。疲れて、夕食したら寝てしまった。

1/21 (木) 曇、-1〜5℃
 今日はスパッタ銃立ち上げ作業はほとんど手伝わず、2月の発表に向けた文献読みに費やす。退勤後 Atlantes に買い出し。また夕食後寝てしまい、深夜2時頃に目が覚めてそのまま起きている。

1/22 (金) 曇/雨
 2月の発表のスライドを作り始める。全部で約 30 枚にするよう求められている。とりあえず PowerPoint で 30 枚の白紙スライドに内容のキーワードを打ち込んで大まかに構成をして、そこへ心の赴くままにコンテンツを埋めて行く。作りやすいスライドから作って現在 11 枚が一応第一稿完成。全体を均一に進めて行くのが良いのかもしれないが、どうしても今表示しているスライドをまず完璧にしようと細部にこだわってしまう。絵を描く時にも同じような癖が昔からある。

1/23 (土) 曇/雨
 家でダラダラしつつスライド作成。遠くに買い出しに行く気が起こらず、18 時過ぎて近所の Monoprix に買い物。夕食後 DVD『刑事コロンボ 黒いエチュード』観る。パット・モリタが犯人の召使い役でちょっと出ている。原語版を聞いてみると「仕事ができないよ〜」などと日本語で主人に不満をたらしているような一幕が。前作『バイル D-3 の壁』ではやはり富裕層女性に仕えるアジア女性が出てきて、コロンボに日本語で挨拶する(ただしどう聴いても日本人の日本語ではない)。当時の米国ドラマ界には日本語の奇天烈さを面白がる風潮があったんですかね。これで旧シリーズの 45 作は全てコンプリートしたが、新シリーズは同じ廉価版 DVD シリーズでは全作網羅していないようで観る見通しが立たない。BS-TBS で放送中なのか。実家で録画してもらおうか?

1/24 (日) 晴、5〜13℃
 昼過ぎから職場へ。試料の熱処理、SEM 用ステージの工作。
 [メモ]100 µm 厚のステンレス板は金属板用ハサミ(断面がギザギザになる)よりも普通の文具のハサミで切ったほうが綺麗に切れる。ハサミの刃もステンレスだからステンレス板を切っていたらいずれ劣化するだろうが、どうせ安いハサミだ、気にしなくていい。

1/25 (月) 晴、3〜14℃
 終日、KKS にて XRD 測定。合間に SEM 観察とスライド作成。日中の測定は時間が限られていて目的のシグナルはあるかないかといったレベルだった。なので終夜測定を仕掛けて帰る。
 Kindle 無料お試し版で『鉄子の旅 (1)』読む。実直さと毒を併せ持った菊池直恵氏の作風に当時好感を持っていた。

1/26 (火) 曇、7〜12℃
 KKS で XRD から試料を外して、職場へ。スライド作成。途中、同僚J&Bの設置したスパッタ銃の冷却水漏れトラブルの収拾を手伝うなど。あとで聞いたら 1/4 インチの継手に 6 mm のチューブを差していたとのことでびっくりした。それじゃ管が外れて当然だ!
 昨日一緒にダウンロードした Kindle 無料お試し版『銀河鉄道 999 (1)』読む。はからずも鉄道旅行つながり(笑)。映画化されて大ヒットしたのは僕が中学の頃だったが、自分は原作もアニメも観ておらず、ストーリーをちゃんと追うのはこれが初めて。今更ながら哀愁とロマンに満ちた物語に引き込まれる。今までずっとゴダイゴの威勢のいい劇場版主題歌ばかりカラオケで愛唱して、ささきいさおの TV 版主題歌はハナにもかけなかったが、話を読むと TV 版の物悲しい歌のほうがピッタリではないか。

1/27 (水) 曇、9〜12℃
 スライド作成。SEM 用試料の導電層コーティング(職場では初)。たまたまいた M2 学生に装置の使い方を教わって。共同研究者S氏から質問のメールが来たのをきっかけにテーマの材料の物性についていろいろ調べる。

1/28 (木) 雨/曇
 KKS に赴き、空いていたので SEM を始めるも、ビームが見えない。技術職員Pに見てもらったらコンデンサレンズのメンブレンが壊れているとのことで、使用中止になってしまった。職場へ移動。スライド作成。午後に Theme phare のミーティングで若手の研究発表3件聴く。
 夕食に野菜炒めを多めに作る。

1/29 (金) 快晴→曇、0〜11℃
 スライド作成。重要な部分を含め7割ほどできたので一息ついた。パスタ屋で夕食。帰って、やらねばならないこと(共著者へのスライド送信、歯磨き etc)を全部ほったらかして満腹のまま寝てしまった。外食とはカネを払って堕落する所業だ。

1/30 (土) 雨、8〜10℃
 朝、7割できたスライド案を共著者に送る。ダラダラ過ごす。夕方 Petite Arche に買い出し。携帯電話ショップ Orange に寄って、最近通話ができない自分の携帯の対処を頼む。中のチップを新品に替えてもらって解決。夕食後 DVD でアニメ映画 "Ma maman est en Amérique, elle a rencontré Buffalo Bill(ママはアメリカにいるんだ、バッファロー・ビルに会ったんだ)" を観る。コドモの日常を描いたコドモ向け作品だが、コドモの世界とオトナの世界の複雑さが両方描かれていて、話に厚みを感じる。ケストナー作品とも共通するような。作中でサンタがいないと断言したことを理由に低評価をつけたレビューがちらほら。幼い子供の観客にとってはスキャンダラスな内容なのか、難しいな。舞台は 1970 年。小学校の校内の描写は『プチ・ニコラ』(TV アニメ)で見たそれとよく似ている。教室を校長が訪れた時に生徒たちが全員起立するもすぐ校長が座るよう促す小ネタも同じ。あるあるネタ

1/31 (日) 曇、8〜13℃
 外出せず。スライド作成。