論文受理される

 9月上旬に投稿した論文、1回の改稿を経て本日アクセプトに至った。よっしゃ! 1年間携わったテーマで、データも面白いものが得られたから、執筆には気合いが入った。今年は、共著論文は沢山出してもらったものの、自分の主著論文はこれが最初でおそらく最後(まだ今年中に出版されるかどうか確かでないけど)。

 今回印象的だったのは、第2稿の投稿時に編集部からわりと厳しいダメ出しを食らったこと。主な指摘は2点。1点目は、図に過去の論文からのデータを使った場合、きちんと元雑誌に許可を得た上で著作権の所在を文中に明記せよと。しかも著作権表記の形式も自己流ではダメで、雑誌の決めたフォーマットを厳格に守れと。なんだか漫画で歌詞を引用したときに JASRAC の許諾番号を明記するルールを思い出した。同じ図を引用した他の人の論文(別雑誌)ではここまで厳しくなかったけどな。まあ気軽に引用する風潮を今後引き締めようという流れがあるのかも。

 もう1点は「初めて」とか「成功」といった単語を使うなと。具体的には "new", "novel", "for the first time", "to our knowledge", "successfully" が NG ワードだと。それで原稿をチェックして上記の単語がないことを確認して再投稿したのだが、"succeeded" を使っているじゃないかと言われて突き返された。これには少々面食らった。「新しい成果、成功した成果以外はそもそも投稿すべきでない」ということなのだろう。学会発表などで、つい「○○に成功しました」といったフレーズを使いたくなるのだけど、考えてみれば成果を大きく見せようとするオーバーな表現にはちがいない。使わずに面白さを伝える努力を今後はするべきなのかな。