銀行

 実家から電話があり、先日カネを送った先の日本の銀行から「受領者の名前が間違っているので受理できない」とのお達しがあったと聞かされる。エッと思って送金時の書類を再度見てみたら、たしかに受領者である僕の名前にアルファベットが1文字余計に入っていた。窓口担当者のタイプミスだ。解決するには送金元のフランスの銀行に「間違いでした」と証明する書類を作ってもらえとのこと。バカバカしい!! フランスの銀行のやっつけ仕事ぶりと、日本の銀行の杓子定規さのミスマッチが生んだトラブル。

 この種の送金を過去4回行なっているが、ノートラブルで日本側口座に振り込まれたのは1回目のみ。2回目は「送金目的が不明」と日本側銀行からクレームされた。原因は仏銀行の作成した書類の送金目的欄が空欄になっていたことで、まあ理解できる。その失敗を教訓にして、3回目には送金書類に、目的も含め全ての欄が記入されていることをよく確認したのだが、やはり同様に日本側銀行から「送金目的が不明」と言われた。このクレームの原因は今もってわからぬ(電話したときに確かめてもよかった)。3回目は送金情報を日本側がよく読んでいなかったのに対し、4回目はよく読みすぎていたとも言えるな。

(8/31 追記)
 日本の銀行に電話をかけて話し合いをした。100% フランス側銀行員のタイプミスであることを説明して、仏側銀行に間違い証明を請求する指示は引っ込めてもらえた。ついでに送金者のほうの僕の名前の頭に「M」という字がついている点も、間違いではないかと指摘された。ムッシューをMと書くことを知らんのか。
 送金目的を毎回訊かれる件は、たとえ送金側書類に目的が記入してあっても受領者に確認せねばならないと法律で決まっているとのこと。では仕方が無い。
 あと、換算レートは、全ての条件が整って受領できると決まった時点のレートが適用される、と教わった。今回の日本側の銀行口座は初めてカネを送る先なので、僕が窓口に出向いて身分を証明して登録書類を作らねばならず、レートもその時の数字が使われるとのこと。9月9日頃になってしまう。株安前のユーロ高を活かせなかった。