学会予稿原稿(主に自分用覚え書き)

 秋の応物学会に出す講演予稿原稿を作成。学会が提供するテンプレート (.doc) では講演タイトル例が MS ゴシックのボールド、本文例が MS 明朝Times New Roman フォントで書かれている。その本文に「明朝体とTimes Romanを本文のフォントとして使用することを推奨します。」という注記が Times New Roman を使って書かれているのでオヤと思ったけど、Times New Roman は Times Roman に含まれると考えるのかな。まあそんなことより、テンプレートどおり MS ゴシックのボールドでタイトルを打つと、画数の多い漢字はつぶれるし、ボールドであるために勝手に字間が広がって無格好になるし、もとより MS ゴシックの形が嫌いだし、さらに英数字は変に細い等幅フォントだし、どうにも醜くて耐え難い。そう感じる人、他にいませんか? で僕は以前よりタイトルだけは Mac 標準搭載フォントのヒラギノ明朝 W6 など使って抵抗してきた。だがそれをやると PDF 化した時にフォント埋め込みが行なわれるらしく、ファイル容量が大きくなる。本学会の予稿原稿は PDF で 700 kB までという容量制限があるのだ。今回の原稿は .doc をそのまま PDF にすると 740 kB と少しオーバーしてしまった。以前やったようにヒラギノで書いたタイトル部分を画像(.jpeg, .png 等)で保存してそれを .docx 文書に貼り付けるという手間をかければ、容量は収まるがタイトルがドット絵なので完全に満足の行く見栄えではない。それではと PDF から画像としてコピペしてみたら、アウトラインは滑らかだが予想外に大容量 (> 1 MB) になってしまった。何が容量を決めるのか、このへんの理屈は全くわからない。一度は MS の圧力に屈して MS ゴシックで我慢することも考えた。字間を 0.7 pt ほど詰めれば見栄えが少しは改善する。だが、ついに有効な方法を見つけた。タイトルを PS ファイルにして貼るのだ。これなら文書サイズを小さくできる (< 400 kB) し画質も全く劣化しない。勝った! MS ゴシックボールドなど誰が使うものか!(高笑)

[具体的な方法](MacOS 10.7.5、Word:mac 2011、Preview v.5.5.3 を使用)
(1) 予稿を .docx で作成。タイトルはヒラギノ明朝 W6 と Times New Roman (bold) で。
(2) .docx 文書を PDF 化(「印刷」→「PDFで保存」)。
(3) PDF を Preview で開き、画像モードでタイトル部分を選択し、切り抜く。
(4) 「印刷」→「PDF」→「Save as PostScript」。タイトル部のみの PS ファイルができる。ただし A4 用紙の真ん中にタイトルがぽつんとあるような大きさ。
(5) それを開くと PDF になってしまうので、開かずに .docx の該当箇所にドラッグ&ドロップで貼り付ける。
(6) タイトル画像の上下の余白をトリミングで削る。
(7) (2) と同じ手順で PDF 化。

 こんな面倒な方法、万人におすすめはしない。でもせめて、タイトルに含まれる英数字は MS ゴシックでなく Arial などのプロポーションフォントをお使いになることをおすすめしたい。