Lille (3/22 - 3/23)

3/22 (日) 曇、5〜10℃
 朝から夕方までほぼ論文原稿と格闘。午後、自分の名刺を取りに行くためだけに職場へ。
 Saint Pierre des Corps 駅で教授Pとその同僚C(初対面)と落ち合って、18:02 発の TGV で Lille へ。車内でも論文原稿と格闘。ホテルに投宿して3名で近くのアルザス酒場で夕食。
 TGV の車内ではとある若い女性乗客が僕の席を占領していたりヘッドホンで音が漏れるくらいの音量で音楽を聴いていたり音をたてて飲み食いしたり、そのたびに「なんでオレが…」と思いながら空いた席に避難するも、あげくに彼女の電話が大音量で鳴ったので我慢しきれず「静かにして」と言ったら逆上して言い合いになり、しまいに頬をひっぱたかれた。意外にショックはない。僕が相手をしょせん異邦人と思っていたからか、もっと言えば頭がおかしいと思っていたからかも。仏語で口喧嘩したという初めての経験にちょっと達成感すら覚えた。他の乗客が大丈夫ですかと心配してくれる一幕もあった。

3/23 (月) 快晴、-2〜11℃ (Lille)、1〜14℃ (Tours)
 朝4時に目が覚めてしまい、朝食までの時間に論文原稿の添削を仕上げて長いメールを書いて送信。
 今回の出張の内容は、日本の高専の先生が Lille の IUT(工科大学)を訪問するのに伴い、うちの大学のスタッフも同席して交流を持つというミッションだった。私は別にプレゼンをするでもなく、ただ日本からのゲストと日本語でお喋りして和ませるお仕事。終了後 TGV で Tours に戻り 20 時半頃帰宅。
 Lille 駅で IUT に行く地下鉄の切符を買う順番を待っているとき、手に持っていた 20 ユーロ札をスリにかっぱらわれる事案が発生。初めて会ったゲストや初めて使う券売機に気を取られていた。思えば僕は「ご自由にお取り下さい」とばかりに取りやすい位置にわざわざ札を掲げていたな。反省。一緒に手に持っていた財布を取られなかったのはラッキーというべき。
 ついでに、昼食に入ったレストランの椅子の足が座っている間に壊れかける事案が発生。昨日と合わせて3件、不愉快な目に逢った。今後は良いことがありますように。
 と思っていたところ、共著論文の Decision Letter が来て比較的ポジティヴな判定だった。早速良いことあった。