日常 (2/2 - 2/20)

2/2 (月) 晴、-2〜5℃
 工作職員JPに踏み板の工作依頼。製膜1回。

2/3 (火) 曇一時雪、-3〜2℃
 午前中は実験室を他の人に使われているので時間を利用して県庁へ。レセピセを戴く。いつもより大量の書類を要求された気がするが、テロ対策でハードルを上げたのか? 午後製膜しようとするもレーザーガスの寿命が来て発振できず。昨年購入したロガーを導入してヒーター電流・電圧をモニターする仕組みを作る。ヒーターの振舞いについて今まで認識していなかった性質がわかって便利そうだが、データの取扱に Mac が使えないとか隔靴掻痒。

2/4 (水) 曇
 KKS へ。装置が空いていれば使うつもりだったが空いていなかったので、予約だけ入れて職場へ移動。同僚Mと書くべき論文の実験内容について討論。チャンバー2号機のターゲット回転系フランジを外してベアリングの掃除。昨日のロガーでさらにヒーター温度を取り込む配線。

2/5 (木) 快晴→雪、-1〜4℃
 KKS にて SEM 観測。昼食後職場へ。ガスボンベ業者と結ぶべき契約の内容を読む。同僚Eと彼の論文のストーリーについて相談。早めに退勤して、市中心部のパーツ屋でコネクタを買う。パスタ屋で夕食。雪と寒さのせいか他の客が1人もいない。

2/6 (金) 曇一時雪、-1〜2℃
 KKS にて XRD。夕方職場へ。昨日買ったコネクタをモーター系のケーブルに装着。

2/7 (土) 快晴、-2〜5℃
 主にネットしてうだうだ過ごす。午後、Petite Arche に買い物。

2/8 (日) 快晴、1〜7℃
 外出せず。しばらくサボっていた部屋の掃除をガシガシと。

2/9 (月) 快晴、-2〜9℃
 試料熱処理1回。残念な結果。それを受けて XRD プロファイルの干渉フリンジから膜厚を求める。自分の膜が思っていたよりずっと薄かったことがわかり、試料作成方法の見直しを迫られる。

2/10 (火) 快晴、2〜7℃
 レーザーにガスを注入して、製膜2回。製膜中の時間を利用して昔の学会予稿集の処理(目を通して必要な頁だけ抜いて残りを捨てる)。いまちょうど考えている問題のヒントになる頁が見つかると、巡り合わせだなと思う。もちろん捨てた頁の中にもいつの日か役に立つかもしれない情報があるわけだが、かといって全て置いておくとキリが無い。

2/11 (水) 快晴、-2〜8℃
 7時に KKS へ赴き、2時間ほど XRD を使う。先週の故障の余波で今週いっぱい予約で埋まっていて、早朝しか空いていないので。次の使用者の厚意に甘えて 20 分ほどオーバーしつつ所期の測定を完了。職場へ移動。同僚Cの製膜を少し手伝う。同僚3名と PLD 装置の今後の計画を話し合うミーティング。久しぶりに沢山喋った。帰って夕食して寝てしまう。

2/12 (木) 晴、-2〜12℃
 製膜1回。他のことは今ひとつ打ち込めず。
 珍しく職場で「誕生日だってね、おめでとう」と何人かから声をかけられる。FB 友達の同僚2名が拡散してくれたのだ。あまつさえ普段は話題に上らない年齢までもが公にされて一部の人から引かれる始末。FB 上でもおめでとうメッセージが例年より少し多かった気がする。ただし8割は「おめでとうございます」のみのシンプルな内容。原則シンプルなメッセージには同じくらいシンプルに返している。
 夕食は少し良いレストラン Au Lapin qui Fume にて。

2/13 (金) 小雨、2〜12℃
 試料準備室となる部屋の掃除を少々。夕方、KKS に移動し、昨日の膜の XRD。夕食もそこの食堂で。

2/14 (土) 晴、6〜10℃
 Petite Arche に買い出し。夕食にピェンローを作る。酒もそれに合わせて老酒を用意。うまいうまい。

2/15 (日) 曇、4〜8℃
 外出せず。2週間前に行ったアングレーム漫画祭の記事を書く [Part 1] [Part 2]。

2/16 (月) 晴
 共同研究者とのメールやりとり、その関係で知り合いの研究者に論文 pdf を所望して送ってもらうなど。
 終日、XRD データのイメージプロット作業。

2/17 (火) 晴、5〜9℃
 出勤途中に郵便局に寄って共同研究者に試料を発送。製膜1回。

2/18 (水) 晴、2〜7℃
 KKS にて自分の試料の SEM 観察を同僚Bに頼む(自分はこの装置のライセンスが無いので)。この物質の膜を作り始めて1年、遅ればせながら初めての SEM。物理的には面白い構造だが、予想以上に粗い表面で研究計画的には嬉しくない結果。食事してBの車で職場へ移動。新たな試料準備室の掃除少々。昨年秋に仏国内の科学機器販売会社に発注したデシケータがようやく納品されていた。思いがけず日本メーカーの製品で、ちょっと嬉しくなって箱を開けたら、部品が激しく破損しており、一気に気持ちが沈む。緩衝材の発泡スチロールもバラバラに分解している有様。運送中に非常識な衝撃が加えられたのか、緩衝材が脆弱すぎたのかは分からない。秘書Mに頼んで返送する手続きを始めてもらう。また4ヶ月待つのか? そんなこんなで疲れた。でも久々に同僚とずっと喋りながら実験したのは楽しかった。悪い結果が出ても励まし合って気が楽になる。
 夕食はケバブ屋で持ち帰り。

2/19 (木) 曇、-4〜6℃
 1号機チャンバーに戻って製膜2回。やはり2号機に比べてこちらの装置はラクだ。とはいえまたヒーター電流ドロップの問題が現れ始めている。いつまで持つか。それもそうだし、自分は何年後までこのオモチャを使えるのだろうかとも考える。電流の問題さえ回避できればやりたいテーマは無限にあるのだが、時間は限られている。
 パスタ屋で夕食。

2/20 (金) 雨、5〜8℃
 7時に KKS へ。10 時まで XRD。職場へ。製膜2回。今回は電流ドロップの症状は出なかった。おつかれさま、とヒーターを労いたい気分。
 件の壊れたデシケーターについて取扱店から返事が来た。返送するには及ばず、無償で代理品を送るが在庫が無いので 10 週間くらいかかってしまう、と申し訳なさそうに。いいですよ、そもそも注文から最初の納品まで 19 週間かかったのだからそれに比べれば 10 週くらい!