自転車(3号機)を盗まれる

 祝祭日の昨日、天気も良いので自転車で職場に来て、建物の外の駐輪台にチェーンで止めておいた。仕事を終えて帰ろうとしたら、チェーンの通った前輪だけ残して本体をごっそり持って行かれていた。頭をぶん殴られた気がした。
 今までもしばしば休日に職場に乗り付けていたが、朝 10 時から夕方 19 時までという長時間に渡って駐輪したのは初めて。その間一度も確認しなかった。職場は丘の上の森の中にあって、休日は周囲にほとんど人がいないので、泥棒もいないだろうと油断していた。まあチェーンで繋いでいる時点で泥棒を想定しているから矛盾しているんだけどね。職場のビルの玄関内部に入れてさえおけば難は逃れただろう。でも自分の行動で何よりも間抜けだったのは、レバー1つで簡単に前輪を外せるタイプの自転車なのに、前輪だけチェーンで繋いだこと。他の部分はどうぞ持って行って下さいと言ってるようなものだな。自分では前輪を外したことなど一度もなかったので意識に上らなかった。

 悪いのは向こうなのに、なんだか自分が叱られた気分だ。「お前のような無防備な奴はフランスに住む資格はねえよ!」と。話を聞いたリーダーは「僕は街中に駐輪するときは、フレームも車輪もサドルもすべてチェーンで繋ぐよ」と言った。
 4月に買ってちょうど4ヶ月。もうちょっと長く乗りたかったな…。最近タイヤの空気が抜けて来て、ポンプで入れようとしてもなかなか上手く入らなかったけど、この日の朝にネットでやり方を調べてようやくパンパンに膨らますことができて、久々に快適な走りを楽しんだ矢先だった。

 次の自転車を買うかどうかはおいおい考えるけれども、数ヶ月はいいや。9月にオランダを自転車で走る計画も中止。
 まあ家に空き巣が入ったりパソコンが盗まれたりするのに比べたら大した被害ではなかった、と考えて、そのような深刻な災難を今後招かないようせめて気を引き締めることにする。