リンドグレーンの映画

 スウェーデンといえばアストリッド・リンドグレーンですよ。小学生の頃、エーリヒ・ケストナーと並んで児童文学における私のアイドルだった。スウェーデンでは国民的作家なのであろう、ストックホルム空港の到着口の壁に貼ってある「私の故郷へようこそ」という数十枚のスウェーデンの有名人の写真パネルにもリンドグレーンが入っていた(と思う)。
 さらにストックホルム駅前にあるデパートの中の書籍・DVD 売場をうろついていたら、1つの棚がまるまるリンドグレーン原作映画 DVD のコーナーになっているのが目についた。さすがに国民的作家だ。『長くつ下のピッピ』『ロッタちゃん』シリーズの映画は日本でもお馴染みだけど、それ以外にも多数映画化されているんだね。

 上段左から『やかまし村の春・夏・秋・冬』『はるかな国の兄弟』『山賊のむすめローニャ』…ここらへんの原作は読んでないや。リンドグレーンは好きだったもののあまり熱心な読者ではなかったと認めざるを得ない(『やかまし村』の映画は見たことある)。下段のハリーポッター似のメガネ男子は、私が最も愛読した『名探偵カッレくん』なのだが、原作の挿絵(エーヴァ・ラウレル)のカッレくんはメガネはかけてなかったし、もう少しシュッとして大人びていたなあ。映像化されると「イメージが違う!」と言い出す原作読者がいるのはいずこも同じ。でも未読のリンドグレーン作品が多いことに改めて気付き、少年時代にもっと読んでおけばよかったと少し後悔した。(言い訳するなら、自分が成長した後で執筆されたり翻訳が出たりした作品も多いのだ)

 (おまけ)アニメのキティちゃんは口があるのか、なんだか口をあんぐり開けたミッフィーくらい別人感があるわ。