靴/装置搬入トラブル

 普段履き用に先々週買ったキャラバンシューズっぽい靴、つま先に固い保護材が入っていて「工事現場の安全靴みたいだな」と何となく思っていたけど、箱にパワーショベルの絵が描かれているところを見ると、どうやらまさに安全靴そのものだったようだと今更気付く。まあデザインはわりと好みだし、幅が広くて足指が楽な靴は他に見当たらないので、いいや、もし人から笑われても。

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 職場にグローブボックスが配達される。学生と4人がかりで梱包を解いてエレベーターに乗せ、実験室の前まで運んで来た。そこまでは良かったが、最後の廊下の曲がり角の狭くなっている部分に対してボックスが大きすぎて通らないことが判明。壁の一部を壊さない限り部屋に搬入できない。悪夢と言うべき。

 業者とのやりとりを見直してみると、このような事態を避けるために自分は廊下の一番細い部分の幅などを詳細に調べた図面を作成して業者に送っていたのに、その直後に相手からボックス寸法の確認を求められて、自分は OK を出している。図面を送ったことで、当然相手側が運搬が可能と確認しているだろうと心の中で合点して、自分側での確認を怠ったのだ。OK を出した自分の責任になるのだろう。「気をつけてくれてもいいじゃないか…」と思わないでもないけれど、詮無き事である。

 周囲の同僚たちが野次馬になって口々に「こうしたら?」と案を出してくれる。結局、壁を壊す以外に有効な解決策は見当たらないのだが、言葉も出ないほどの深刻な事態ではないように思えて、少しこの野次馬に救われた。