のび太は昭和37年生まれだった(この巻では)

 姪甥にクリスマスプレゼントとして藤子・F・不二雄全集の1冊ずつを買った。姪は『ドラえもん』から、1巻が書店に無かったため2巻を選んだ。買ってから知ったが、全集版のドラえもんは「学年繰り上がり方式」を採用しているのだという。どういうことかというと、連載当時のドラえもんは『小学一年生』から『小学六年生』までのすべて(例外あり)の学年誌に載っていたので、あるコドモが小1から小6まで自分の学年に対応する学年誌を読んだとして、そのそれぞれに載っているドラえもんを1つの巻にまとめたということ。第2巻は「1962年生まれの小学生が読んだドラえもん」(小一〜小六)が収録されている。偶然にもこれは私がコドモの頃に購読したものと一致していたのだった(当時は2学年上の学年誌を読んでいた)。

 そんなわけで大人げなくも、先日あげたばかりの本を1日貸してもらって読む。ああ、ほとんど覚えているぞ。ミチビキエンゼルの「さとうは二はいにしなさい。むしばになるから。」というアドバイスは長い間コーヒーを飲むときに私の指針になった。「さわるなといわれるとさわりたくなるもんだ。ぜひさわろう。」(人間製造機)というのび太の傍迷惑な台詞も、実際に触ってはいけないものに出会うたびに思い出す。