物品発注失敗

 なんとか関係者各位が夏休みに入る前に発注を済ませようと、7月中旬に頑張って各社から見積もりを取って選定したターボポンプだったが、なんと未だに発注がなされていないことが昨日判明した。
 自分の選定結果をもとに、グループリーダーが大学の交流担当(?)A氏に発注を依頼し、A氏はそれを会計担当(?)のB女史に回し、B女史がメーカーに発注するという流れのはずだった(後から知った)。が、真相は、A氏がB女史にメールした際に発注に必要な見積書を添付するのを忘れ、B女史はそれに気付くもA氏に確かめることをせず「じゃあ発注しなくていいのね」と思ってバカンスに出かけてしまったとのこと。

 伝言ゲームのように、もしくは1次元伝導体のように、1箇所に欠陥があると全体の流れが途切れてしまう。1箇所なら復元の余地もあるが今回は2箇所に欠陥が生じたのでどうしようもなかった。
 グループリーダーの言う通り、発注状況を確認する最良の方法は業者に直接確かめることであった。こうなると知っていたら8月あたりに業者に確かめていた。でも未発注だとわかったところで、A氏もB女史も名前を知らず、グループリーダーもバカンスで不在の時に何ができただろう? バカンス中に届いたメールは永久に読まれないという恐ろしい前例もあるし。
 これでまたポンプの納品は1ヶ月半先送りになり、その間メインの製膜はできないというわけだ。大変悲しくはあるが、もはや驚きはしない。これがフランスという国だ。