手作業。退勤後 Leroy Merlin へ。研究用物品に自腹を切るかどうかでいつも迷うので、自分の中で「ここまでは自腹を切ってもよい」という総額を設定し、それまでは要るものは躊躇せず店頭で買うことにする。でも今日いろいろ買ってしまったので早くも限度額まで残りわずか。

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■ 歌曲『織江の唄』山崎ハコ(1981 年)
 先日、何かのきっかけで YouTube で初めて聴いて以来、脳内でヘビーローテーション中。じつは歌詞(作詞:五木寛之)だけは発表当時に歌本で見たのを鮮明に覚えている。七・五調の九州言葉で語られる、幼なじみ・信介への切々とした心情と自身の一生懸命な生き様が、詞を読んだだけでひどく印象に残った。当時『青春の門』の物語は知らなかったのだが、今思えばこの物語のエッセンスが見事に歌になっているね。そして山崎ハコの曲と歌は、その物語世界を余す所なくふくらませていて説得力がある。そうか、あの詞にこういうメロディがついていたのか…と 27 年目にして判明する珍しい体験。「♪すぐに田川に帰るけん」の部分の盛り上がりは何度聴いても胸を打つ。名曲だったのだ!と今更ながら思った。こういう日本的情念に予期せず触れると心を奪われてしまうのは、やはり生活の中に日本成分が少ないからだろうか。