ジパング

 朝帰り。夕方までうだうだとしてから職場へ。昨日の作業の続き。何故かうまくいかず、来週早々に仕切り直しだ。

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■ プレミアム10『世界遺産 石見銀山〜銀の島ニッポンを狙え』(2007. 7. 27 NHK)

 今年世界遺産に登録された島根県石見銀山は、じつは日本と世界の歴史の上で大きな意味を持っていたのだった。ザビエルが日本に来たのも、ポルトガル船が種子島に鉄砲を持って来たのも、要するに石見銀山を主産地とする日本の銀の入手が大きな目的だったのだ…という。石見銀山って最近まで名前も知らなかったけど、日本が世界に知られるようになる過程で重要な場所だったのだな。資源に乏しい国と特徴付けられてしまう現在の日本から見ると、当時の日本はずいぶん事情が違ったようだ。

 金属というのは理系と文系の両方の面から興味が持てるテーマである。灰吹法という昔ながらの銀の精錬方法は化学、貿易港や外国との貿易ルートは地理、そしてポルトガルやオランダの布教活動と日本の幕府との関係は世界史・日本史というように、石見銀山ひとつ取っても、深く知ろうとすると様々なジャンルの知識が関わってくる。
 中学や高校では普段は各教科を独立に授業するけれども、たまにこのような学際テーマを特別に取り上げて、複合的アプローチで学ぶというイベントをやると面白そう。のみならず、各教科の先生はなるべく普段から授業内で他の教科との関連性を説明し、各教科が密接にリンクしていることを示してくれると生徒は興味が湧くと思う。