オマージュ

 部屋の片付けとか洗濯とか。今日は不要な本を重点的に処分する。本の積み上げられたいくつものタワーが長いこと畳の面積を塞いでいたが、ようやくビリーズブートキャンプできるくらいに畳を露出させた。やらないけど。
 電子パーツ屋へ買い物。途中、古紙回収業者の回収ボックスへ新聞・本類を投棄。自然食品店で無添加シャンプーとかおからクッキーとか竹炭粉のまぶしてある落花生とか買う。
 職場へ。重い腰を上げて査読すべき論文を読み始める。

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・『ドラえもん最終話』
 藤子・F・不二雄氏とは無関係の一般人が執筆した全 16 ページの個人誌。最近、藤子プロと小学館が作者に抗議して話題になっていた。急に読みたくなって、ネットで見つけて閲覧した。
 ストーリーは 10 年ほど前に流布したいくつかの最終話伝説の1つ。ドラえもんが電池切れで動かなくなり、それがきっかけでのび太がロボット工学者になる話ね。絵や細かい台詞は、かなり高いレベルで藤子 F タッチを再現している。読後感も感動的で、いい話に仕上がっている。私は、原作への深い愛情がなければここまでの仕事はできないだろうと思った。商業誌のキャラを使って自分で描いたマンガを売る同人誌(個人誌)活動は何万もの人々がやっているし、これまで別に問題になったことはないと思うのだが、何故今回クレームがついたのか不思議。「オマージュ」「リスペクト」「カバー」「パロディ」「パクリ」と、他人の絵を真似して作る作品の呼び名はいろいろあるが、原作者側は「パクリ」と判断したのであろうか。
 図は、明確な目標を持って一心に勉強し始め、優等生となったのび太の台詞。勉強とは何かを思い出させてくれた気がする。いまの理科系学問の世界に「自分はこの目標を成し遂げたいために研究者になったのだ」と言う人が何%くらいいるかな、などと考える。いや、そうでなければダメと言うわけではないけど。