ヒッパレ

 5/28 (日):寝坊する。ビデオ4時間ほど見る。合間に髪を切りに行く。そうするともう夕方。
 プール。職場へ。デスクワーク少々。
 5/29 (月):論文とか、一日大学院に必要な物品の調達とか。

■『ザ・ヒットパレード 〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語』矢島正雄脚本(2006. 5.26 - 27 フジ)
 前後編を一気に見る。テレビ創世記の番組制作現場の裏側は無条件で面白い。恥ずかしながら『ザ・ヒットパレード』という番組についてはほとんど知識が無かった。それは昭和 34 年、フジテレビ開局半年後に始まった、ポップスの生ステージを茶の間に持ち込んだ初めての音楽番組。あまりに有名なテーマ曲(♪ヒッパレー ヒッパレー‥)だが、当時オリジナルテーマ曲で始まる番組も例がなく、初回放送のわずか3日前にテーマ曲を作ろうと渡辺社長が発案し、番組ディレクターがあわてて作詞作曲した。そのディレクターこそ、後に作曲家として大活躍するすぎやまこういち氏であった。‥‥といった情報に「へぇ」の連続。
 何より、画期的な番組を試行錯誤で作り上げた関係者の緊張感と達成感は、見ているこちらにもエネルギーをくれる。この時代に立ち会えなかったのが残念な気にさえなる。クレージーキャッツ宮川泰青島幸男ザ・ピーナッツら各ジャンルの若いアーティストが、日々渡辺家の卓を囲んでワイワイ案を出し合う”コタツ会議”も、まさに梁山泊の様相で楽しい。斬新なものが生まれる時って、しばしばこういうバカ騒ぎが土壌になるね。
 ベテラン矢島氏の脚本は手慣れていて安心感がある。たぶん実際の芸能界(渡辺プロ含む)にはここに描かれないようなドロドロした部分があるのだろうとも思うが、当たり障りのない物語に処理されていてまずは楽しめた。宇梶のスマイリー小原がいい味出していた。もっとも本物のスマイリー小原は知らないんだけど。

* 5/20, 21 の日記を追加。