メール騒動

 昨日に続き製膜3回。初めて作る物質で少しドキドキした。測定するまでなんともいえないが、見た目には光沢のあるきれいな膜ができたので、まあ第一関門突破。ふう。

 永田議員のメール騒動はおそまつな結果に終りそうですな。公表する前になんでもっと裏付けをとらないのか、と今にしてみれば誰もが思う。‘メールの写し’を前にして、そのあまりの魅力に目が眩んで冷静に戦略を練ることができなかったんだろうな。論文捏造事件と似た部分がある。研究者も、あまりに魅力的な実験データが提示されると目が眩んで、その真偽を慎重に確認する姿勢を忘れがちだ。気を付けなければならない。

 偽物だとすると、このメール文書を偽造した者の目的はなんだったのか。カネだろうか。民主党は大金と引き換えにこのメールの写しを手に入れたということか。だとすると大枚はたいて入手したブツを無駄にしたくないという気持ちが焦りを生んだということもあるかも。

 プリントアウトされたメール文章の真偽を判断する要素として、書き手の文章のクセ、文字の並べ方の体裁、署名、ヘッダー情報があるが、それらは所詮ワープロ文字の羅列なので、筆跡を真似するのに比べれば簡単に偽造できる。もっとも、うまく偽造するためには堀江氏が出した本物のメールをたくさん集めて傾向を研究する必要がある。今回のメールを作った人物はそんな最低限の調査すらしていない、例えていえばわら半紙に鉛筆で万札の絵を描いて物を買おうとするようなものだったと思う。(とか言って実は本物だったりしたら恥ずかしい)