職場泊

 金曜から日曜朝まで2晩泊まり込んで5枚連続製膜を行なう。並行して測定も進める。製膜装置や測定装置のマシンタイム、および共同研究者の予定などがからみ合ってやむを得ずこうなったのだが、さすがにしんどい。二度とごめんだね。もっとも実験室にカンヅメというわけではなく、真空引きの待ち時間には食事に出たり一瞬だけ家に帰って録画予約したりしていた。逃亡生活とか放浪の旅とかを送っている男が一時だけ家に立ち寄る感動的シーンを連想。

 まだ課題はあるがとりあえず製膜が終わり、解放される。まず温泉に行きひとっ風呂浴びて、帰ってベッドで仮眠。ゴロゴロしつつ『新選組!』を見る。なおも己の信じる道を貫こうとする近藤。しかしもはや時代とのズレは決定的となり、隊士もボロボロと離れて行く。破滅へのカウントダウンが始まった。なんだか自分も破滅に向かっているような気分になってしんみりと見た。残り2回は見るのが辛いな。