日本この百年 −新聞−

「プロパガンダ1904-1945―新聞紙・新聞誌・新聞史」展東京大学総合研究博物館
 明治から昭和初期にかけての植物標本の包装に使われていた当時の新聞紙が大量に処分されかけたが、その史料的価値に目をつけた博物館がそれらをすべて引き取った、という話が先ごろあった。その史料に従来の所蔵品や個人所蔵の古新聞を加えて展覧会としたもの。昔の新聞というのもまたいくら眺めても飽きないものだ。明治大正期の読売新聞は大きさや題字がコロコロ変わってなかなか落ち着かなかったというエピソード。ある時期にはどの新聞も版型や見出し位置、段組の構成はほぼ今と同じになっているが、作り方はまだかなりの部分が手作りだった。大見出しの文字などは微妙に変な形をしていて、手でレタリングしているのがわかる。今では見られない講談調の記事や、大袈裟な広告も楽しい。使われている地名も今とは違っていたりする。気球船ツェッペリン号が日本に来た時の記事に「韃靼海峡→仙台→霞ヶ浦」とコースが記されていた。韃靼海峡って詩の中だけに存在する架空の地名かと思っていたけど、実際に間宮海峡をそういう名で呼んでいたんだね。へぇ。

Apple Store, Ginza
 新しくオープンしたというアップル直営店を1度は訪れてみようと銀座へ出向く。しかし銀座のどこにあるか知らない。不安になって書店に飛び込んでいろいろ調べ、ようやくあるMac雑誌に直営店の住所を発見。これで安心と思って外に出たら、なんと書店の隣が目指す直営店だった。焦って答えを教えてもらおうとせずに、まず自分の五感を使ってリサーチするべし。これっていつも学生に言っていることなのに。さて店内はやはり作りがオシャレである。ガラス張りの広いエレベーターに目を見張った。動作音がほとんどしないのだ。スマートで斬新で人にやさしいアップル製品の方針が、このビルにも発揮されている。 

スープストック東京(日比谷)
 小腹がすいたけれど食事には中途半端、という時に発見。‘食べるスープ’というコンセプトで無添加、具だくさんのスープがいろいろメニューに並んでいる。こういう店が増えたら嬉しい。ただレギュラーサイズのスープが1杯610円はちょっと高く感じた。