フィルムコミッション

 9月の頭には学会で仙台に行く予定。仙台は20代の頃に5年間住んだ街なので愛着がある。久々にゆっくり歩き回れるのが楽しみ。
 仙台といえば現在の朝ドラの舞台だ。しかし今回の作品をなぜか私はほとんど観ていない。朝ドラは『ふたりっ子』以来すべての作品を(一応少なくとも1ヶ月間は)観続けてきたが、本作品はなんだか観る気が起きず、1回も最後まで観たことがない。なぜだろうと考えた。まあヒロインが私の好みのタイプではないとか、第一回目をうっかり見のがしてしまったという理由もあるのだろうが、それとともに「ドラマの冒頭に七夕祭りを持ってくる」というミエミエの演出にゲンナリしてしまったという理由がある。仙台といえば七夕しかないのかよ!という不満を元仙台人としては抱いたのだった。ドラマの中に知っている場所を探すのは好きだが、それを探すまでもなくこちらで準備してあげましたとばかりに仙台の記号を強調されると興醒めするのだ。お笑い番組でネタを字幕で流されるとイヤになるのとちょっと似ているかな。
 ちなみに金沢を舞台にした一昨年の大河ドラマも、地元であるにもかかわらず2〜3ヶ月くらいで観るのをやめてしまった。ちなみに『天花』と同じ脚本家だ。

 日本各地の自治体にあって映画やドラマのロケをあっせんしているフィルムコミッション(FC)という団体の話が新聞に出ていた。『世界の中心で‥』のロケで好評だった香川のように、最近は「どこにでもあるような懐かしい風景」が求められているのだそうで、反対に、観光地観光地した有名な場所ばかりをオススメするようなFCは目立った成果を上げられていないのだという。『天花』の件と通じるものがあるような気がする。
 そういえば金沢市だか石川県だかが韓国のドラマ脚本家数人を招いて当地を観光してもらい、ドラマに使ってくれとアピールしたという話があったね。観光地におんぶした自治体ってウチのことか‥。