メディア雑感メモ

(1) プロ野球の1リーグ制移行問題で、渡辺恒雄の強引な事の進め方やタカビーな発言が多くのメディアで物議をかもしているわけだが、読売新聞における当問題の報道では当然ながらそんなナベツネの強引さの記述は皆無で、彼の名前すらほとんど登場しない。他紙と読み比べると面白いよ。これだからワンマン経営者の新聞のみに情報源を求めるのは危険なのだ。

(2) 先日書いた韓国の『サランサラン』(原題:『パペポポ・メモリーズ』)という漫画は、日本での出版権を文藝春秋社が異例の高額で獲得したそうだが、出来上がった日本語版を書店で見て少しがっかりした。訳文が直訳調で、まるで韓国語を勉強中の学生が訳したような感じなのだ。訳者は誰だろうとクレジットを見ても、名前がない。金をかけた割に内容の扱いがぞんざいだという印象を受けた。
 さて最近、韓国の4人の有名男優の写真を勝手に使って写真集を出すというぞんざいな出版事業をして男優側から抗議を受けたのも、同じく文藝春秋社だった。この会社は韓国の文化を金もうけの道具程度にしか考えていないのだろうか。

 別に私は朝日新聞のシンパではありませんよ。念のため。