『新選組!』

 当地では3年ぶりの大雪だそうだ。そう聞いて自分の日記を見返してみたら、確かに2001年1月に「当地では15年ぶりの大雪」と書いていた。なるほど。予報は27日まで雪マークである。いったいどこまで積もるやら。

■『新選組!三谷幸喜脚本(2004年 NHK
 「大河ドラマの醍醐味は、普通では考えられない様々な演劇ジャンルの役者どうしが顔を合わせる異種格闘技にある」という意味のことを三谷幸喜氏が書いていた。その意見には全面的に賛成だ。でも彼の『新選組!』は、たしかに異色の出演者も花を添えているが、主役をはじめ、脇を固める俳優陣は三谷作品常連役者たちの同窓会みたいな雰囲気が強い。
 視聴率は大河としては好スタートを切ったようだ。やはり香取慎吾が主役を務める効果は大きい。彼を強く推したのはおそらく三谷氏であり、慎吾も三谷氏には全幅の信頼を寄せているはずだ。ここまで考えて、なるほどと思う。『武蔵』のようにほとんど互いに面識のない脚本家や俳優が集まってドラマを作る現場も刺激的であるが、気心の知れた仲間どうしで作ったほうが作品に熱気が生まれるのは道理。スタッフ・キャストに‘三谷組’を多用することは、異種ジャンルの顔合わせに乏しいという点で若干つまらないと当初は思ったけれども、メリットも確かにあるのだ。橋田寿賀子ドラマはちょっとやりすぎだと思うけど。
 DonDokoDonの山口が堂々たる存在感を見せている。今までの新選組だったら彼のようなキャラが近藤勇を演じていたところだ。慎吾は‥‥今は少々頼りない感じがするな。今後どんなふうに慎吾と勇が成長して行くか、楽しみにしていよう。