岡山

　自分が発表者ではないがポスターセッションで連名者に加わっている講演があったので、その周辺に居て時々議論に参加したり、夕方まで他の発表を聴いたり。

　さて観光ができるのは今日だけなので、急いで会場を後にして後楽園へ向かう。閉園まで20分しかなかったが駆け足で見て回る。芝の面積が多いので広々とした感じがあり、木や植物もオーソドックスな配置と手入れを施されたシンプルな庭園だと思った。それに比べると同じ三大庭園の一つであるわが兼六園は、奇妙な形をした木が所狭しと並び、やたらと手を入れた庭園のようである。どちらが良いということではないけど。
　岡山城。大河ドラマ『武蔵』の初めの頃で、武蔵が滞在していた城だと思い当たると、急に親近感が増す。ドラマで武蔵が石段を駆け降りて城外へ逃げ出すシーン、ここでロケしたのかもしれない。後楽園と岡山城を囲むように旭川という川が流れている。岡山に住んだらしばしば散歩したくなるであろうゆったりとした清流。
　その後しばし町をそぞろ歩き、通りかかった小さな店で夕食をいただく。有機無農薬野菜をふんだんに使った料理。値段は少々高いが「健康になれよ」と背中を押してもらった気分になる。岡山に来たらまた寄りたいと思う。

　しかし考えてみれば、金沢にも犀川と浅野川という二大清流が町を流れているけどあまり散歩に行かないし、以前ウチの近所に有機野菜の料理を出すレストランもあったんだけど滅多に行かなかったんだよな。近所だと有り難味がないというか。うーん。