だよネ

 「〜だヨ」「〜だネ」のように終助詞をカタカナで書くのが流行ったのは昭和40年代だったろうか。すぐに思い出すのが『8時だョ!全員集合』(1969〜)であり、もしかするとこの番組名が流行のきっかけだったのかもしれないがよく知らない。当時の大人になりきれないような若者たちの間でこういうカタカナ終助詞がかなり広く用られていたのは覚えている。おそらく大人はそんな彼らの書き言葉に困惑していただろうと想像する。
 ところで現在若いモンが「〜だYO」というローマ字終助詞を好んで書くのを目にするけれども、出所はともかく書き言葉文化の中でのこういうフレーズの位置付けはかつての「〜だヨ」に似ているなと思い当たった。あの頃カタカナ終助詞を使っていた人々と、現在ローマ字終助詞を使っている人々は、社会的立場や精神的成熟度が似ている。いやそれだけなんだけどNE。