変声期

 データまとめ。なかなか面白いストーリーができそうだ。やる気が出てきた。

 『トリビアの泉』で紹介されていた、昭和30年代に声変わりの過程の資料として12歳から15歳まで毎週「シューベルトの子守唄」を歌わされた少年の名前に見覚えがある。学生時代、私たちのクラスにドイツ語を教えていた先生と同一人物ではないか。さらに検索で調べたら、若くして腎臓の病気で亡くなられたらしいことを知り、びっくりした。私が大学を卒業して間もなくだったことになる(同姓同名の別人の可能性もあるが、多い名前ではないので99.9%その人だと思う)。
 初めて知る彼の少年時代の特殊な体験、12歳の頃の大人びた風貌、記憶に残るドイツ語の授業風景、短い生涯‥‥それらが彼の歌う子守唄とともに頭の中をぐるぐる回っている。