キンゾク ミガキ

 今日わかったこと。
 ピカールは意外と使える。

 薄膜試料の薄膜を除去して、基板を再生する方法をいろいろ試していた。最初は高価なアルミナ懸濁液でしこしこ磨いていたのだが、ふと思いついてピカールを試してみたら、黒い膜も不純物もみるみる消えて、たちどころにピカピカの基板が出現。実際に再生した基板に良い膜をデポできるか確かめてからでないと断言できないが、もしうまくいけば安価で能率的な方法が確立できたということでちょっと嬉しい。

 昔からトロフィーや仏壇の金属部分を磨いて光沢を出すのに用いられている、ポピュラーな金属磨き剤である。ラベルを見てもwebを検索しても具体的な成分がわからないのが一寸不安(いまどき、このメーカーはホームページも作っていない)。競合製品が見当たらないところを見ると相当な企業秘密なのだろう。時代が移り変わってテクノロジーが進歩し続けても、それを支えているのはこんな昔ながらの製品だったりする。