うそだと言ってよ、ジョー!

 うそです。

 ‥‥思わず反応してしまった。この台詞は1919年に八百長で球界を追放されたホワイトソックスの人気選手ジョー・ジャクソンに向かって、ファンの少年が叫んだ言葉だそうだ。
 「Say it ain't so, Joe!」
 うーん。心に突き刺さる。こういう事を言われないようにしたいものだ。特に女の子には。

 ジョー・ジャクソンというと同名の歌手のほうが有名かも。彼の『ハッピー・エンディング』(1984年)は大好きな歌だ。恋に落ちて揺れ動く自分の心に戸惑う男の子と女の子。“それでも誰もがハッピー・エンディングを求めている”‥‥実際にはなかなかうまくいかないからこそ、こういう歌が心に染みるんだな。