日本アカデミー賞

 私はこの番組を見て一年分の邦画を見た気分に浸る。
 実際、ここに登場した映画は、自慢じゃないけど1本も見ていないのだった。

 結果は、北林谷栄さんの助演女優賞(『阿弥陀堂だより』)を除いてことごとく『たそがれ清兵衛』であった。たしかに良い作品だったらしい(見てない)けど、こうまで独占されると興醒めだな。たいてい日テレ出資作品が多くの最優秀賞をとる。日本アカデミー賞の悪い点だ。
 いつぞやの日アカで、西田敏行氏が司会者という立場にいながら「『Shall we dance?』、とりすぎですよ」と本番中に発言したのでちょっと驚いた。でもそのとおり。
 有名映画人が一堂に会する豪華な映像は楽しみだが、賞の結果にはだからあまり関心がない。キネマ旬報ベストテンのほうが権威がある。

(追記:調べたら、キネ旬ベストテンでも結果は似たようなものでした。助演男優賞香川照之氏だったくらい)

 ところで作曲賞受賞シーンは一瞬しか映らなかったけど、どうやら4名がノミネートされていて、最優秀の冨田勲氏のとなりには加古隆氏が立っていた。加古氏はどの映画の音楽をやったんだろう。