仕事はバレーボールだ
論文を書いて論文誌に掲載してもらう作業は、ちょうどバレーボールの試合みたいなものであります。ボールが論文原稿で、対戦相手は論文誌の編集部および査読者ね。
試合時間のスパンは恐ろしく長い。ボールが相手側に渡ってから戻ってくるまで、通常1〜2カ月。こちらも2ヶ月以内に相手に返す。試合開始から最初のサーブまで何年もかかったりする場合もある。
最近の私は、4つのコートで並行して進んでいる試合にかわるがわる参加している状態。
3年前から「早く打て、打て」と言われ続けていたAというボールを、2月5日にようやく発射した。といっても敵陣営でなく味方陣営(共同研究者)へボールを投げただけ。何度か味方同士でトスをしてから相手コートにサーブしなければならない。ここはバレーボールとちょっと違う。
昨年末にサーブし、2月6日に相手コートから返って来たボールBは、昨日1人で速攻で打ち返した。
さらに、相手コートに3ヶ月間も滞在していたボールCが2月10日にようやく返って来た。今はこれを打ち返そうとしてもがいているところ。
あと、私が打ち返すボールではないが、ボールDの試合にも参加して、味方同士トスしあっている。まだ相手コートにはサーブしていない。頑張って早く打ってほしい。
相手チームの顔や動きが見えないので、自分の打ったサーブを相手が普通に返してくるのか、それともいきなりブロックされるのか、ボールが戻ってくるまで全くわからない。この間は非常に不安だ。
だが最初のサーブがブロックで跳ね返されない限り、頑張ってラリーを続けていれば大抵ポイントをゲットできるのがこの試合の特徴ではある。
もっと実力がついて、サービスエースも思いのまま、というような状態になりたいものだ。夢のまた夢だけど。