トマトジュース中毒

 1ヶ月ぶりに市立図書館に行った。最近ずっとこんなペース。図書の貸出期限は2週間なのだが1ヶ月くらい借りているのが常になってしまった。ごめんなさい>泉野図書館さん
 1回に4冊前後借りるから、このペースだと年間50冊くらいしか借りていないことになる。さらに、これだけ延滞しているのだから全ての本を読了しているのかといえばさにあらず。今年に入ってから読み終えた本(活字本に限る)は図書館本・購入本を含めて今のところ17冊。うーん、少ないなあ。
「私、活字中毒なんですよ」
「本を読んでいて終わりに近付いてくると(ああ、あと少ししかないのか)と悲しくなってくるんだ」
などという台詞を聞くと、自分もそんなふうに言ってみたいものだと思うが、私の場合読書中はたいてい(ああ、早く終わんねえかなあ)という思いが片隅にある。活字中毒には程遠い。

 そんな中、いまは『トマト革命』(石黒幸雄)という本を読んで、すっかり頭の中がトマトになってしまった。「野菜不足をトマトで解消」「トマトは血をサラサラにする」「ヘビースモーカーかつドリンカーでもトマトジュースを1日10杯飲んでいる人は健康そのもの」なんていう話が載っている。じつは著者はカゴメの人なのでこれは宣伝本以外の何ものでもないわけだが、語り口が面白く内容も説得力があり、読むとトマトジュースを飲まずにいられなくなる。見事な宣伝である。
 この本でもそうだけど、雑誌やTV番組でカラダにいい食材を紹介する時の話は
 「最近の人には○○という症状がよく見られる」
→「それは△△という成分が足りないからである」
→「□□を沢山食べればただちに改善する」
という流れが多いね。重要な情報は○○と△△と□□だけなのだが、それを引き延ばして1回の番組に仕立て上げる作業は結構大変そうだ。そして□□の部分が毎日替わる。ミもフタもない言い方をしてしまえば、結局「あらゆる食材はカラダにいい」ということなんだろうな。
 なんのことはない、今トマトにハマっている私は、みのさんの番組を見てスーパーに急ぐ奥さん達と同じなのだ。でもしばらくは珈琲の代わりにトマトジュースを飲む生活が続きそう。