声域

 いやーついに今年も冬が来てしまいましたねー。3日前は珍しく雲一つない快晴だったのに、昨日(12/14)から北陸特有のあられのような固い雪が猛烈な勢いでバラバラ降り始めた。今朝TVで週間予報を見たら、一週間ずっと雪のマークが並んでいて、マジかよオイと呟いてしまった。早くタイヤを替えないと。

 車を運転しながらよく歌を歌っている。カラオケに行く機会がなかなかなく、クルマという個室空間で憂さを晴してるってわけで。一応車の外には音は漏れないと思う(本当か?)のでかなりの大声を張り上げたりする。あとは大口開けて歌っている阿呆面を対向車に見られないよう注意しながら。
 さて高校時代からこのかた、私の声域は高いGが上限であった。松山千春は歌えるがクリスタルキングの歌は原調では歌えないという高さ。それが最近、ハンドル握りながら久しぶりに「大都会」を歌ってみたら、驚いたことにちゃんと出た! ここへ来て、高いBが余裕で、その上のCも一瞬だけだが出るようになったのだ。おお。水泳の効果だろうか?
 「人間の声域は、低い方に広げるのは無理だが、高い方へは練習すれば広げることができる」と大学時代の先輩が言っていた。なるほど、こういうことだったか、と納得した。だが私は一時的になら低い声を出せる方法を知っている。それは酒を飲むこと。声帯がアルコールを含んで膨張する…のかどうかは知らないが、とにかく飲んだ翌日は声が低くなり、普段歌えないようなBilly Joelの「The Longest Time」のベースパート(最低音は低いF)なども歌えるようになる。たいてい二日酔いで気分は最悪だけど。ははは。

 それにしても、山下達郎の声域の広さはすごいねぇ。あの一人多重録音アカペラにはかないませんわ。「テープ早回しなどのズルは一切してません」と本人がラジオで言ってたし。自分の肉体のみを使ってどれだけのことができるかという、極限へのストイックな追求。職人技のようでもあるし、スポーツ選手の仕事のようでもある。酒の力を借りて声域を広げているようではまだまだであろう。