飛行機は高くありませんでした

 漫画週刊誌の号数が52とかになると、今年ももうすぐ終りだなあと思いますね。それはそれとして、何だか知らないが街ではもう樅の木に雪や星の飾りつけがなされて「もろびとこぞりて」なんかが流れているぞ。まだ11月じゃん。1年のうち12分の1、いや10分の1ぐらいの期間をクリスマスと称して騒いでいる。昔からこうだったかな。不況だから尚更早くからクリスマス商戦が始まっているのか。

 研究所訪問と帰省を兼ねて、11月21日から25日まで関東にいた。行きは飛行機、帰りは電車で移動した。驚いたことに運賃はほとんど変わらなかった。今回JASの特便割得というのを予約したら、小松→羽田間の航空運賃が13000円(プラス保険料)。帰りは大宮→越後湯沢間を新幹線自由席、越後湯沢→金沢間をはくたかの指定席で帰ったが、合計12000円した。1000円しか違わない。今まで航空運賃の割引制度についてあまり知らなかったのだ。以前この欄でJR運賃は△、飛行機運賃は××などと書いたけど、認識不足でしたね。もちろんテロの影響で最近特に安くなったのかもしれないけど。これからは東京近郊の浜松町以南に用事があるときは飛行機で行ってもいいと思った。

 飛行機では窓側の席だったのでガキのように外を見て過ごした。非常にいい天気で、富士山が綺麗だった。あと5分程度で着陸という頃、海から陸地に入るのが見えた。空から見た陸地には「ここは静岡県です」などと書いてあるわけではないので、地形の詳しい知識がないとどこを飛んでいるのか見当もつかない。迷子になった子供のようなちょっと新鮮な感覚。海辺にプールが見えたので大磯かなと思っていたら、再び陸から海に出てやがて羽田に着地した。大磯でなくて外房だったらしい。地図では空港と空港が青い直線で結ばれているけど、実際に通るコースはかなり大きく回り込んでいるのだと知った。そりゃそうか、小松発でも札幌発でも那覇発でも、羽田に着く飛行機はすべて東京湾側から滑り込まねばならないのだから。今度乗るときは国土地理院の20万分の1の地図でも持って、飛んだ(と思われる)コースを記入してみよう。