赤い四角に白い文字

 帰省していたので更新が遅れてしまった。

 先週、ダイエーの安売り服ブランドのロゴマークが盗作だといってユニクロに訴えられた話がありましたね。こういうのって有罪になるかどうかは微妙なところだが、似た話で、ちょっと前にSOTECかどっかがiMacに酷似したデザインのパソコンを売り出した時には「情けない、お前らにはプライドってもんがないのか」と思ったものだ。自分がMac使いであることから来る思い入れも少しはあったが、実際それはパチモンと呼んでもいいくらいよく似ていて、iMacと間違えて買う人もいるかもしれないと考えられたからだ。
 でも今回の問題のダイエーの「PAS」というロゴをTVニュースで見たときの印象は、なんだ、そんなに似てないじゃないか、というものだった。そりゃ赤い四角の地に白い文字という点は同じだけど、字体は細長いタイムズふうの字体だし、太くてずんぐりしたヘルベチカふうの「UNIQLO」とはまず間違える人はいないと思われる。そんなこと言ったら無印良品だって赤っぽい四角に白いヘルベチカ体で「MUJI」と書いてあるじゃん。MUJIUNIQLOの赤いマークはどっちが先だったのか知らないが、いまや小売業でセブンイレブンに次いで売上2位なんだからもっとユニクロはどっしり構えてりゃいいのに、と今回は感じた。

 売り出し中の頃のユニクロの広告は、このシャツは安いけど縫製がしっかりしてるしスペアボタンもついてるし…といった特長を丹念に説明していたのを覚えているけど、今は「ユニクロのポロシャツ××円」と一言だけ書いてあるようなものに変わり、チャンピオンの余裕をいやが上にも感じさせられる。一方、無印はすっかりユニクロに客を奪われてしまったみたいだね。2〜3年前は休日の午後ともなれば無印の衣料品コーナーのレジには長蛇の列ができていたのに、今は数えるほどの客しかいないのだ。まあユニクロの今の進撃があと何年続くかはわからないし、うまく住み分けることで無印にも生き延びてほしいと思う。