梅雨明け、って今さらかい

 昨年9月に1週間ほどアメリカに滞在していた間、TVの天気予報を見ていたら「今週の金曜日から秋になります」という言い方をしていて面白かった。米国人一流のジョークかと思ったら、どうやら公式情報のようだった(誰が決めるのかは知らないけど)。で、その金曜日のTVニュースでは「秋の初日のきょう、公園では家族連れが…」なんて言っている。日本では秋はある日を境に始まるものではなく、いつのまにか空が高くなったり日が短くなったりしていて「あぁ、もう秋なんだなぁ」となんとなく気付くものだけど、アチラでは秋はいきなりやってくるものらしい。気候の違いでしょうな。
 20年くらい前のNHK『音楽の広場』で芥川也寸志氏がスイスかどこかの気候について語っていた。「冬から春への移り変わりがすごく急です。昨日まで地面が雪に覆われていたのが、ある日突然花が一面に咲き揃って『今日から春!』という感じなのです」
 日本で、大きな気候の節目が公式発表される時期といえば、それは梅雨明け。

 北陸では15日に梅雨が明けたらしい。だがしかし、昨年も書いたけど、今年も梅雨明け宣言の前後で目立った気候の変化はなかった。「梅雨」のあいだから真夏日が続いていたし、梅雨明け宣言した日の夕方に夕立ちがあったし(これは梅雨の雨とは違うか)。この日、私にしては非常に珍しくザブトンと枕を洗って、いい天気だと思って外に干したまま外出したら、雨にやられてしまった。慣れないことをするものではない。
 空梅雨でしたね。水不足がちょっと心配だな。