高支持率のメカニズム

 仕事が山積していて、今週は4日職場に泊まり込んだ。不思議に睡眠不足は感じない。労働マシーンと化している気分。睡眠欲が湧いてこなくなったのと同時に食欲も減衰して、いつもだと夕食は職場の食堂はまずいと言って外へ行くのだが、最近は抵抗なく職場の食堂を利用している。「かったるいなー」とか「うまいもん食いてー」といった煩悩が自分の中で弱まっているのを感じる。もし一年中ずっとこうなら立派なのだが、たぶん今の仕事が一段落ついた瞬間に煩悩モードにスイッチするのであろう。毎日定時に仕事する「会社員的生活パターン」と、忙しい日と暇な日の差が激しい「漫画家的生活パターン」があるとすれば、私は後者のタイプのようだ。

 さて小泉首相の支持率が80%だか90%だかという報道、どうなんだろう。よく知らないけど支持率調査って支持する/しないの二者択一なんでしょ? 自民党の偉い人も冷静にコメントしていたように、「森に比べればマシだ」ぐらいの気持ちで支持にマルをつけた人が大半だろう。まずい料理の後では普通の料理でも美味しく感じる原理。まず森氏を首相にし、徹底的に反感を買ったところで、後釜に普通の人物を据えて上記の原理で国民大多数の支持を得るという長期計画を、自民党は1年前から立てていたのではないかとすら思える。だとしたらすごい策士だな。
 もうひとつ大きいのが、評判が評判を呼ぶ効果。マスコミが高支持率を報道するのを見聞きして、浮遊的な大衆が支持へ流れ、さらに支持率がアップしているように見える。支持率とか視聴率とかアルバムセールス枚数は、ある程度の数に達するとそこから自動的に伸びていくもの。逆に、森前首相の支持率が下がっていったのも、マスコミが強力に広めた森批判の風潮に大衆が付和雷同したという要素があると思う。

 そう、支持率はあくまで支持率であって、必ずしもその人のすばらしさを表す数字ではない。にもかかわらずワイドショーや週刊誌は小泉に好意的な報道一辺倒で、少々頼りなさを感じる。
 支持率調査も二者択一でなく、(A)断然支持する(2点) (B)どちらかというと支持する(1点) (C)どちらかというと支持しない(−1点) (D)絶対に支持しない(−2点) という曖昧性を加味した調査を行なうともっと現実的な結果が出るはずだ。

 支離滅裂な文章ですいません。ていうかこんな文章書いている暇があったら寝ろって!