『刑事コロンボ 策謀の結末』レオ・ペン監督(1978) ★★★★★

 旧シリーズ最後の作品。犯人は歌も楽器も嗜むアイリッシュの詩人にして、裏の顔は祖国の解放のために武装派を支援する活動家。本放送時はまさにアイルランドでテロが過激化していた頃。米国の TV 番組としては冒険的な作品だったという。じつはアイルランドの音楽や文化が僕は好きで、一度訪れてみたい国の1つだ。本作にもアイリッシュなテイストが散りばめられているのが魅力。だが、かの国の背景や悲劇的な歴史を知らないうちは訪れるべきではない気もする。