『Entre Ciel et Terre(天と地の間) Tome.1』Golo Zhao (2014, Cambourakis)  ★★★★★

 以前作者のブログでその絵を見て印象に残っていた作品。仏語版を漫画店の店頭で発見して「おっ」と思い、即購入した。"La Balade de Yaya" とはひと味違う、中国前時代の伝奇物語。"Yaya" はオールカラーで水彩画風の彩色が施されているが、本作はモノクロで精緻なペン画を堪能できる。登場人物の造形が、アジアの特徴を前面に出しつつとても感じの良い雰囲気。時折挿入される幻想的な絵にもセンスを感じる。原題『萤窗异草闻道集』で検索すると中国語台詞の入った原稿も垣間みられるが、表紙の娘さんの名前「小八」(シャオパーと読むのだろうか)が仏語版で「Petite Huit」と直訳されているのはいかがなものかな。八っつぁんをエイトマンと訳すようなものでは?
(公式には 4/23 発売だそうです)