11 月の記録

 11/30 (金):快晴/曇、0〜4℃ 同僚Vと論文Aの図の改訂し、夕方に第2稿を共著者に送付。改訂だけなのになんだかやたらに時間がかかるな。それなりに質も向上していることを祈る。寒いせいもあり少々疲れたので、夕食は外食(いつもの安パスタ屋)。
 11/29 (木):快晴、-1〜4℃ RBS 解析続き。午後、研究所の会議に出席。同僚Vと論文Aの改訂を議論。/書籍『視聴率の正しい使い方』藤平芳紀(2007 朝日新書)★★★★☆ かねてより興味津々たる視聴率調査について、元ビデオリサーチ社員の立場から詳しく説明している。知っていたこともあれば目から鱗の部分もあり、また自分の私案のいくつかが既に業界でも検討の対象になっていた事実も知る。一社独占体制から来るビデオリサーチの驕りにユーザー(放送局、広告会社等)の鬱憤が爆発寸前であるという指摘も。うんうん。

視聴率の正しい使い方 (朝日新書 42)

視聴率の正しい使い方 (朝日新書 42)

 11/28 (水):晴→夜に雨、6〜9℃ 溜まったメール受信ボックスの整理。午後、リジェクトされて以来5ヶ月放置していた論文Bの修正開始。そのために1年ぶりに RBS 解析ソフトを使う。使い方をすっかり忘れていて途方に暮れたが、昨年のメモが残っていて事なきを得た。データを見ると前回の試料より良好な結果だった。えがったわ〜。
 11/27 (火):晴、5〜8℃ 終日、論文(以後論文Aと称す)の図と文章の改訂。
 11/26 (月):晴、8〜12℃ セミナー聴講。プロジェクトBの進行状況と計画。論文の図の改訂。
 11/25 (日):晴、9〜12℃ 昼下がりから職場へ。論文誌チェックとか論文改稿とか。
 11/24 (土):晴 少し早めに正午頃から Petite Arche に買出し。帰宅後実家に電話。夕方、また近所の店をうろつく。いつもの如くワインと牛焼肉で夕食するも DVD は観ず。
 11/23 (金):曇、7〜12℃ 年末の帰省の飛行機を確保。先週のレジュメ完成版を送付。午後、KKS へ。セミナー聴講。飛行機代支払い手続きのため一旦帰宅し、夕方にまた職場へ。
 11/22 (木):晴、7〜10℃ 郵便局で荷物を受け取ってから出勤。昨日のミーティングのレジュメ作成、配布。夕方、セミナー聴講。2年前に仏語コースで一緒だった(そして反りが合わなかった)ロシア人に久々に遭遇する。
 11/21 (水):小雨 論文第一稿完成、共著者に送付。隣の研究所で装置共同構築のための小ミーティング。なぜかいつもよりカネに細かい自分だった。一緒にやってくれるだけでも有難いのに。反省。疲れてまた夕食後ほどなく寝てしまう。

 11/20 (火):晴、5〜13℃ 論文改稿と明日のプレゼン準備。一日じゅう机作業で退屈だった。/ページビューが8万突破。更新をさぼっているからアクセス数も伸び悩んでいるな。/9 月 20 日に練馬の本局で船便で発送した小包が今日届いたらしい(ポストに不在配達通知があった)。やはりちょうど2ヶ月かかった。
 11/19 (月):曇、6〜11℃ 装置関係の調査と具体的な設計構想。夕方から論文の改稿。
 11/18 (日):曇/雨、8〜10℃ ボジョレ村の赤酒が少々残って二日酔い気味。昼までダラダラ。午後、職場へ。装置関係の調査。
 11/17 (土):晴、4〜13℃ 昼までダラダラと過ごす。実家に電話。Petite Arche に買出し。夕食は土曜恒例の牛ステーキとワインで、みなさんがしているように僕もボジョレーヌーボーとかゆうものを選んでみた。5 € 以下の安物だけど。以前から感じていた「炭酸ぽくてチクチクする味」という要素を受け入れればそれなりに楽しめる。それでもやはり、なぜ世間がこれほど騒ぐのかわからない。安物だからわからんのだと言われればそれまでだが。
 11/16 (金):曇+霧 昨日のミーティングのレジュメの原案を作成。論文の図の改訂作業。来年に僕が構築する予定の新製膜装置について、隣の化学の研究所と共同計画とし(カネを一部出させるかわりに利用もしてもらう)、構築は修士学生を雇って手伝わせる案が同僚Eより出される。面白くなってきた。/少し目と頭がシクシクするのであまり頑張らずに退勤。安パスタ屋で夕食。最近自炊の粗食が続いていたので、たまには。
 11/15 (木):曇+霧 午後、同僚Eの車でオルレアンに赴き、プロジェクトBの小ミーティング。1年前にも来たけどさらに装置や施設が充実していた。研究者たちの雰囲気も科学者っぽくて活発で前向きで心地よい。/気がついたら前職場を退職して今日で丸5年であった。これで育英会奨学金を踏み倒す権利は失われた…。
 11/14 (水):晴、2〜9℃ 赤ペンを手に原稿の改訂。夕方から明日のミーティングの下準備を始める。
 11/13 (火):晴、2〜11℃ 夜中の2時に起き出して論文を書き始める。職場でもずっと書き続け、とりあえず最後まで文だけは並べて叩き台を完成させる。
 11/12 (月):晴、1〜10℃ 日本の共同研究者先生に解析結果を連絡。午後、2Lion のポリテク(初)にて同僚の博士号審査会を聴講。そろそろ論文を書き始めよう。
 11/11 (日):晴、2〜10℃ 第一次大戦終戦記念日(だが日曜と重なっていて休日は増えない)。午後3時くらいまで寝たりボーッとしたりして過ごす。日本から送られて来たデータの解析。夕食しつつ成り行きで昔入手した DVD『フリッツ・ザ・キャット Fritz the Cat』ラルフ・バクシ監督(1972 米)観る。★★★★☆ 前に通して見たのはもう 20 年以上前になるな。1970 年前後の米国社会のカリカチュア。いろんな階層や立場の人間をそれぞれ動物に見立てている(学生=ネコ、警官=ブタ、黒人=カラス、過激派左翼活動家=カメレオン etc.)のでなんとか楽しめる映像になっているけど、そうでもしなければ当時の世相は我々以上の世代には暗い記憶である。あの時代のうねりには少なからぬ興味はあるものの、とりわけ当時の学生たちには感情移入できない部分がある。もし当時自分が大学生だったらいったいどう振舞っていたのだろう。

 11/10 (土):曇一時雨→晴、4〜11℃ 朝からJコミで『おしゃぶりマンボ』半分くらい読み、書店で『La Balade de Yaya T:6』『La Villa sur la Falaise』を買って来て前者はサッと通読し後者は谷口ジローのところだけ読む。家に電話。Petite Arche に買出し。夜、酒飲みつつ DVD『刑事コロンボ 毒のある花』ジュノー・シュウォーク監督(1973)観る。★★★★☆ どんな業界にもある開発競争や産業スパイの「闇」と、化粧品業界特有の美しさ華やかさの「光」の二面性がよく描かれていて、物語に惹き付けられた。特に犯行直前の犯人と被害者の会話の緊張感が印象的。でもこの作品、ネットでは思ったより酷評する人が多いな。たしかに論理に少し無理があるようにも感じる。/一日、目がシクシクして倦怠感に包まれていた。
 11/9 (金):曇一時雨、3〜12℃ 書くべき論文の構成を考える。データが多岐に渡り過ぎなので2報に分けることにする。1報目に載せる図の草案を作ってイメージを確かめる。ラマンの結果のフィッティングについて同僚V、Mと侃々諤々議論して、当方も手法を修正して、概ねこちらの意向が通る。久々に研究室内で科学的共同作業をした感じだ。今までは1人で自由にやっていた反面、相談相手がいなかったのだな。
 11/8 (木):曇、4〜11℃ 職場で同僚らと話したのち KKS へ。同僚J、Eと SEM 観察+FIB エッチング。同僚Vからメールで装置故障した旨知らされる。明日の測定が中止に。
 11/7 (水):晴、4〜13℃ 早朝に自室から日本の業者に電話。職場にて査読レポート書き、夕方に送信。その後は昨日の測定の結果を睨みつつ、どう料理したものか考へる。PC を持ち帰り、思いついた解析方法を夕食後に試してみる。綺麗に所望の情報が抽出できた。まさかこんなにうまくいくとは思ってた(^^)
 11/6 (火):晴、4〜11℃ 朝から晩まで同僚Mとラマン測定。
 11/5 (月):晴→曇一時雨、7〜12℃ 職場で査読原稿読みと関連論文収集。KKS に移動し XRD。目当てのシグナルは見えず。手を尽くしたとは言わないが心折れて退勤。
 11/4 (日):晴、9〜12℃ 午後、少し職場へ。明日の準備など。夕方、Studio Cinémas へ映画『Le Jour des Corneilles(カラスの出た日)』ジャン=クリストフ・ドゥッサン監督(2012 仏)観に行く。★★★★☆ 森の大自然と小さな村の風景を描いた背景画は文句無しに美しい。音楽もさすがフランス、本格的なオーケストレーション。キャラデザはちょっと韓国漫画のようだが個性的と言える。しかし動きや人物設定やいくつかのシーンはあまりにジブリアニメに似すぎていないだろうか。監督第一作目のようなので今後に期待か。なお例によって邦題は自分の意訳です。

 11/3 (土):小雨、7〜12℃ 電話会社 Orange に赴き Livebox プランの変更。今はネットと電話だけだが、加えて TV も使えるようにした。数日後に使える予定。TV 機はアナログ放送用のではダメなのかな? 開通後試してみてダメなら新しいのを買おう。Petite Arche に買出し。夕食後酒を飲みつつ DVD『刑事コロンボ 断たれた音』エドワード・M・エイブロムズ監督(1973)観る。★★★★★ チェスがテーマ。フトコロの大きい爺さんである元名人(被害者)と、神経質な若い現王者(犯人)の犯行前の掛け合いが良かった。二人がレストランのテーブルクロスで、そこにあるものを使って即興で対局する場面とか。でも犯人の余裕のなさが観ていて辛いな…。と思っていたら、犯人役の俳優ローレンス・ハーヴェイは本当に撮影当時、死の病に罹っていたそう。奇しくも本作が日本で初放映された当日にこの世を去っていた。こういうこともあるのか。
 11/2 (金):雨→曇/晴、6〜13℃ 学校の休暇期間かつ祝日と週末の谷間で、職場にほとんど人がいない。R-T 測定続き。なんとか人に見せられそうなデータが得られた。手製の測定装置は扱いが難しく、改造の余地があるのは否めない。
 11/1 (木):曇一時雨強し、5〜12℃ 万聖節で休日。「本土の人の祖先は縄文人弥生人の混血だがアイヌと沖縄人は純粋な縄文人に近い」という記事を読んでいろいろ分からない点があり、古代史について自分が無知すぎると認識。この機会に「対数歴史年表」を作り始める。ビッグバンから紀元10世紀頃までカバーするもの。午後、職場へ赴き、懸案の R-T 測定を実行。試行錯誤の末、安定した測定ができたが、まだ結果に疑問あり。