愚痴

 日本に発注して CDG 空港に留め置かれていた物品が、通関に手こずっているうちに日本に強制送還されてしまった模様。これだけ手を尽くしてもダメか。がっくりきた。秘書さんに頼んで税関の係員と通関・運送業者へ連絡を取ってもらう。明らかに非は我々ではなく彼らにあるが、誰も謝罪しようとはしない。C'est la France ! と思わず呟いたら秘書さんに「ごめんね、ジョー」と謝られてしまった。この先どう展開するかは不明。個人的には F○d○x を訴えてもいいくらいの気持ちだが、得られるものの大きさは訴訟の労力に見合わないだろう。
 そんなわけで泣きそうな気分でワイン1本買って帰り、ベロンベロンになるまでヤケ酒の最中。2年くらい前にもこんなふうに仕事上の人的トラブルに落ち込んでヤケ酒したことがあったな。その時は同居人がいて、少し愚痴を聞いてもらえたな。ちょっと懐かしい。

 件の物品はフランスでもアメリカ業者からも買えるもので、日本からしか買えない物ではなかった。僕が日本の業者を選んだのは勘に過ぎなかった。蓋を開けてみたら関税はかかるし空港から職場までの運送料は含まれていないし、メリットはほとんど無かったかもしれない。裏目に出た。再びフランスに送ってもらう運送料を自分が払う羽目になっても、授業料と思って潔く払うべきか?
 今後どうしても外国から買わねばならないものがあった時に同様のトラブルが生じたらどうしよう、と不安にかられたりもする。当地では 100% 確かな事など無いと考えた方がいい。
 それにしても、もしフランスが科学先進国なら、どうしてもっと科学機器メーカーや科学物品運送業者が成熟しないのでしょうか、と問いたい。