長崎 (2) -歴史の面影-

長崎大学図書館
 特別展で幕末〜明治期の古写真の展示をやっていて、応物参加者も入れるとのことなので見学した。天主堂とか洋館とか港湾部の当時の風景が見られる。展示写真には白黒写真に着色が施されたものが多い。昨年テレビで見た第二次大戦の記録映像番組もそうだったけど、モノクロ像へのさりげない着色(ケバいのはダメ)はかなり臨場感向上の助けになるのだな。モノクロを見たときの「ああ古い」といった余計な雑念を持たずに済むのだ。

・出島
 近年、復興計画が進んでいて、外国人居留地として機能していた頃と同じ敷地内に少しずつ着々と昔の建物が再現されつつある。歴史を示す展示もボリュームがある。16世紀から19世紀にかけてのヨーロッパと日本の関係、思惑、状況の変化が面白い。最初はポルトガル人の居留地で、その後ポルトガル人は日本から締め出され、かわりにオランダ人が出島に入ってきたという歴史は知らなかった。今は敷地の三方が埋め立てられてしまい「島」とは全然言えない状態になっているが、将来には再び四方に水を配して往年の出島エリアと同じ格好にしたいという。遠大な計画だ。

・長崎まちなか龍馬館
 大河に合わせた期間限定開館(〜2011. 2)。ここでも龍馬を中心として幕末〜明治期の人物群、および長崎名物の紹介に触れることになる。上記3館を見学すると同じ人物名(グラバー親子とか大浦慶とか)や事柄を何度も目にするので嫌でも頭に入る。大河を見てなくても。

・中華街
 平野レミがブログで美味しいと言っていたので『江上楼』でちゃんぽんを食す。さまざまな貝のスープが複雑で濃厚な味を形作って、確かに美味い。食べながら「これを自分で作るには…」と考えた。スープのベースは以前同居人が作ったムール貝のワイン蒸しによく似ている。同様の手法が使えそうだ。隠し味でカレー粉が若干入っているような気がする。帰ったらやってみよう。