冒険野郎

 実験室で昨日今日と、別々の同僚から偶然「マクガイバーって知ってる?」と同じことを訊かれた。1日目は同僚が光学測定用のセンサープローブをチャンバーの窓のそばに固定しようといろいろな部材を使って四苦八苦しながらつぶやいた。2日目は私が先日急ごしらえしたバラックみたいな光学レールを見てリーダーが発言した。
 自分もマクガイバーという名にはなんとなく聞き覚えがある。調べたら日本では『冒険野郎マクガイバー』という題で 1988 年に放送されていたドラマだった。主人公が毎回、科学的知識をもとに、手近にある材料を意外な用途に使って窮地をしのぐパターンの話だそう。フライパンをアンテナがわりに、地面から生えているサボテンを電池(!)がわりに使って飛行機レーダーを作ってしまうなど。ちょっと『代打屋トーゴー』に似てる。こういう話は好きだ。機会があれば見たい。「冒険野郎」などという言葉がくっついていたために当時は興味をそそられなかった。
 ていうか、今自分が実験室でやっていることも、マクガイバーなみのアクロバットだと見なされてしまったのか。ドラマになるだろうか。ならないね。