久々に実験


 2月に作った 16 枚の試料の電気測定をリーダーに手伝ってもらって行う。その場にいたインド人同僚もちょくちょく様子を見に来る。予想外の不可解な結果が出る。原因についていろいろ議論する。リーダーが試料構造の改善(余分な場所の Au 膜を除去すること)を提案する。そのためにクリーンルームエッチング装置を使うことになり、装置担当者など多くの人の手をわずらわせる。でも結局エッチング装置ではなかなかうまくいかず、そのかわり試料に粘着テープを貼ってはがすだけで正確な Au 膜除去が可能なことを発見。喜んで再び測定に戻るも、実験結果は変わらなかった。
 小さな達成感と大きな失望感を味わう。先は長い。今後の方針を考えなければ。
 とはいえ、複数の人間でああだこうだ言いながら自然現象の問題に立ち向かうのはやはり楽しい。

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 朝の FR2 の情報番組で、コーナーの間に毎日違う音楽が流れるのだけど、今日流れたのは『おおシャンゼリゼ』のなんと日本語版だった。おおっと思った。番組の MC が一緒になって口ずさんでいた。
 その後共同研究先の実験室で、他の人が扱っている実験用部品のケースをちょっと見たら、日本語で「(株)○○工業製 平成○年○月○日」などと表示してあって、またおおっと思った。日本の企業と共同研究しているのだという。

(写真:筆記具業界では日本製品が幅をきかせている!)