フランスで鍋をやる

 自室で鍋パーティ。「日本では‘過ぎゆく年の災いを忘れる会’と称して 12 月に鍋パーティをやるのが普通です」などと言って外国人も誘う。参加者はいろいろなつてで集まった日本人3名、フランス人1名、カメルーン人1名。
 第1ラウンドは鱈ちり鍋、第2ラウンドは豚キムチ鍋、締めにラーメンというラインナップを決めておく。材料として鱈、豚、シイタケ、白菜、ネギ、豆腐、キムチ、インスタントラーメンを市内で購入。ダシ昆布は日本人参加者から提供を受ける。ポン酢は当地では売っていないようなので、自作することにした。けど手元のレシピには「かぼす、すだち、だいだい」などの柑橘類を入れると書いてある。そんなものが手に入るわけがない! 結局レモンとライムで作った(検索してみるとそういうポン酢を作っている人もいる)。あと大根おろしのかわりに radis noir という野菜をおろして使った。これは皮だけ黒く中身が白い、大根の仲間。

 結果、鍋の中身は日本人のみならず意外に外国人にも好評だったようだ。そして時間が経つにつれて、飲み食いしたりネットしたりギター弾いて歌ったり、各人が思い思いに過ごすモードになり、まさに日本の学生たちが部屋で仲間と鍋をやっているような雰囲気に。
 フランスでもそれなりに鍋ができるということがわかって、良い経験になった。楽しかった。